あらすじ
「4月9日(金)午前0:20にお越しください。お目にかかれるときを楽しみにしております。黒鳥館主人」招待状を手に東亜学芸大生・西大寺俊は黒鳥館と名づけられた壮麗な洋館に赴く。招待客は全員無作為に選ばれたという。ウェルカムドリンクを主人から受け取った西大寺は、館内の完全な密室で怪死!!呪われた館を舞台とした凄惨な連続殺人の火蓋が切って落とされる!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
黒鳥館と白鳥館。2つの場所を舞台に起こる連続殺人事件。
トリックそのものは触れ込み通りのバカミスだったけど、最初感じた文章の読みにくさの理由が、解決編で明かされた事により合点がいき、その発想力と果てしない労力に心から敬意を表したいと思った。
Posted by ブクログ
バカミスと知らずに読みました。始めからフェアに話を進めている、読みやすいな、と思っていましたが、何か違和感。ネタばらしもガクッと脱力しました。しかし、本の仕掛けは驚きです。何たる執念!しかも二の丸、本丸だってー?ミステリーの謎解きとはまた違った快感を感じました(笑)「幸せの書」の後であれすごい!
Posted by ブクログ
巻末の著訳書リストによると、この本は「バカミス」に当たるらしい。確かに館モノを揶揄するかのように似たような単語を並べたタイトルはやけに長いが、バカミス扱いは良いのだろうか。でも作者が載せているということは作者はそのつもりで書いたのだろうか。
そう思って読み進めたのだが、確かにこれが「バカミス」という奴なのかもしれない。
「黒鳥館」「白鳥館」という2つの館で行われる連続殺人事件。犯人は、深い谷を挟んだ2つの館の間を容易く行き来して次々と殺人を行っていく。
というストーリーの小説を読まされる人物。という二段構えのストーリー。
2つの館の殺人のトリックについては、館に関するとある事実がわかれば容易に解ける上、徐々にヒントがあからさまに、わかりやすくなっていく。この事実を知った時これがバカミスというものかと納得した。
しかし、作中作である2つの館の謎が解けても、話は更に進んでいく。いくつもの「謎解き」により、小説全体の謎が顕になっていく。これは、小説媒体でないとできない話だと思った。作者の描写力、構成力には頭が下がる。
似たようなタイトルであり、同じくバカミスとジャンル分けされている四神金赤館銀青館不可能殺人も読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
バカ過ぎる!やっぱりバカミスでした(笑)しかし、高度に計算されたバカミスです。その努力には脱帽です。こんなのもあっていいと思います。最後のマルチエンディングみたいな終わり方もニクいですねー。
Posted by ブクログ
いやーすごい力作でした。
こういう仕掛けにものすごいエネルギーを注ぐ姿勢、大好き!
私はウェルカムドリンクは、何か幻視を見せるドラッグかと思っていたのですよ。
真相にやられた!と(笑) 確かにヒントはバッチリ出ていましたね。
ダイイングメッセージも、正体はわかったものの、あのからくりまでは想像できず。コンセプチュアルアートの一端なのかなとか思ってました。
いやーすごかった。あっと言わされました。
泡坂先生の某作を彷彿とさせるあの仕掛けに、どれだけの労力がかけられていることでしょう。
頭が下がります。
ラストの意味がはっきりとわからなかったのは、私の頭が悪いのでしょうか。
彼らもまた、作者の傀儡、あの中の存在だってことなのかな?