あらすじ
池田屋事件で名をあげ、声望を高めた新選組。だが皮肉にも、それは過剰なまでの使命感を生みだし、血で血を洗う粛正の嵐を引き起こしてしまう。その間に政情は一変。朝敵の汚名を着せられ、追われる身となった彼らには、苛酷な運命が待ち構えていた――。動乱の時代に生きた男の姿を鮮やかに描いた時代巨編。
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Posted by ブクログ
今まで読んだ新選組の作品を改めて振り返ると、近藤勇を主人公にした長編作品を読むのは初めて?だった。これまで読んだ土方や斎藤、永倉が主人公の作品の傍流に描かれる近藤像とそれほど違わない、いわばセオリー通りの近藤に描かれている印象だった。颯爽と表舞台に登場する勢い上げの上巻と時勢に噛み合わず下げの下巻にパートが分けられている。昭和の時代小説家を代表する著者の作品であるが、随所に出てくる男女のまさぐり合い場面では、男目線で女の体を今の時代ではなかなかと思われるような描写をこんなレジェンドでもしていたんだなというところが、当時の時代世相をなんとなしに感じた。