【感想・ネタバレ】ひまわりの祝祭のレビュー

あらすじ

自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが……。名作『テロリストのパラソル』をしのぐ、ハードボイルド・ミステリーの傑作長編!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

銃など登場させて無理やりハードボイルド風にしなくても、とても面白いと思った。高校時代の、主人公と奥さんとの関係がとても素敵だ。

「つるつるのプラスチックみたいな平板な生活」を送る主人公が、本人の意思に反して混乱に巻き込まれていく。転がるような展開に、ぐいぐい引き込まれた。藤原伊織さんの作品は「テロリストのパラソル」しか読んだことなかったけど、これも面白かった気がする。過去の作品を調べたら、藤原さん、すでにお亡くなりになってるんですね。ビックリしました。

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2012年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公のおっさんの落ちぶれ加減がいい感じです。
さすがの藤原伊織。
ほかの作品よりはミステリ要素が強いかな。
奥さんの裏切りの件はよかったけど、
ラストは嫌だなあ・・・。
ゴッホのことは、ファン・ゴッホと呼ぶことにしよう。

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2012年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファン・ゴッホが描いた名作「ひまわり」。
生涯で7枚作成されたとされている「ひまわり」には実は8枚目が存在した…、というお話。

いろんな話が混ざってて複雑ですが、歴史も取り入れたスケールの大きい話に満足。

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2011年12月13日

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ネタバレ

世界的に有名なゴッホの「ひまわり」生涯に7枚描かれたその名画には、実は未だに隠されたままの幻の8枚目が存在していた!

初っ端からギャンブルのルールがよくわからず、どこか現実離れしたような設定でなかなか馴染めなかったことも加えて企業同士の争いや、そこにヤクザが絡んでたりゴッホの名画だったり、内容が詰め込まれすぎてて一体どれがメインなのかわかりにくかったのがもったいない………。

作者さんがいくつもの文献を読んで「ひまわり」に関する考察を深めた上での作品なので、その件に関しては凄く説得力があって、わくわくしながら読むことが出来たので、絵画、特にゴッホの絵が好きだけど、彼自身についてはあまり知らなかった私のような超初心者には嬉しい作品でした!



壮大なスケールの割に主人公が何を考えているのか掴めず、穏やかで平穏な生活を望んでいて、非積極的な感じなのが逆に裏目に出てしまったような感じがする…。これなら逆にもっと金目当てでも良いから原田さんと一緒に目をキラキラさせながら名画を追いかけて欲しいかったなぁ…(ただ、そうなると奥さんが自殺してしまっていることに関しての心情が滅茶苦茶になってしまうのだけど)

原田さんのエピソードもっと読んでみたかった

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2018年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よかったけどワイの好きないおりん三部作に
比べるとどうしても見劣りしてまう。主人公
の魅力がもひとつヒマワリなんですよね(?)

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2015年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現実離れとご都合主義のオンパレードに感じてしまい、私にはチョット合わなかったですね

今まで知られていなかったゴッホの絵が存在し、それをめぐるミステリーという骨組みは問題無いのですが、主人公のキャラが「こんな人いないよな」という感じ
それがハードボイルドというヤツなのか

他のキャラクタも考え方とか何かおかしい気がした
少し気にし始めると「こんなストーリー現実にはあり得ないよな」等、他の部分も気になって物語にのめりこめなかった

イヤ、それがフィクションの小説というモノなんですがね
分かっているんですけどね
どうにも私には合わなかったのです。。。

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2014年09月19日

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ネタバレ

短いセンテンスをつなぐ散文的な文体は、文章に力強さと躍動感を感じさせるのですが、如何せん自分視点の一人称なので、弱さと甘えがにじみ出てなんとも言えない気分になります。個人的に「厨二」っぽく感じます。「テロリスト~」もそうだったので、完全に藤原先生の作風かと思われます。

内容では京都での「8枚目のひまわり」の謎解き部分がピークかなと思います。その部分は本当に興味深くグイグイ引き込まれました。
最後の銃撃戦の部分は、大袈裟すぎて不謹慎ですがちょっと笑いました(特に麻里が死ぬ場面など)。ハードボイルドがあまり性に合わないのかもしれません。

気になった点は、作中に登場する若者のセリフです。ものすごく苦労してしゃべらせてる感が伝わってきてかなり痛いです。
義弟の宏も見張りの新聞配達の若者も、オネエみたいな話し方になってるし。。。それと、イチローが活躍しポケットに収まる携帯がすでに普及している時代に「パーペキ」「ファンキー」「炸裂的」などと言ってる若者はいなかったのではないだろうか…(「チョベリバ」世代?)。…察しろよ、ということでしょうか?

最後に、ゴッホはファン・ゴッホと呼ぶのが普通ということが分かったのはためになった。gimp2のエフェクトにも「ファン・ゴッホ風」みたいのがあったし。

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2014年07月09日

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ネタバレ

次々登場人物が増えて、静かな生活とはウラハラな主人公。
英子が静かな生活で守ってくれていた事を後から知るんですね。
短文が押し寄せて、気を抜くと場面が変わっていて。。やっぱり展開が早い。

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2013年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうもミステリーというのは、あまり得意ではないのですが…。

主人公は平穏を愛し望む人。
でも生きている以上、それは避けられないものだよね。

なにかしら心乱される出来事は起きる。

たぶん心に何かを抱えながらも、平穏な生活に戻るであろう主人公。
でも君はそれでいいのか?と思ったりもする。

ミステリーって読後幸せな気分になれる作品が少ない気がする。
だからあまり得意じゃないんだよね~。(^^;)

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2012年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

絵画方面にも造詣が深いとは、著者はかなりの博識なのだな、と思ったが、絵画などに興味がない、もしくは受け入れる態勢でないとおもしろく感じられないのが残念。
それにしても著者は若くて美人で気が強い女性が好みなのだろうか。いっつもこのパターン。

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2012年04月17日

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