【感想・ネタバレ】空の思想史 原始仏教から日本近代へのレビュー

あらすじ

一切は空である。神も世界も私すらも実在しない。インド仏教がその核心として生んだ「空の思想」は絶対の否定の果てに、一切の聖なる甦りを目指す。やがてこの全否定の思考は、チベット・中国・日本への仏教東漸の中で、「世界を生みだす無」「真理としての空」という肯定色を強めていく。アジアで花開いたラディカリズムの深い変容を追う二千年史。

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Posted by ブクログ

仏教における最重要概念の一つ「空」、その誕生から近代に至るまでをを追った一冊です。思想史と銘打っていますがその多くはインド仏教に割かれており、「空」概念の概要をつかみ、また変遷を追うには最適と申せましょう。

第二章「ヒンドゥー哲学と空思想」では、バラモン正統派思想と初期の仏教思想を図を用いて比較しています。全体的に図や記号を用いた表現が多いためややとっつきにくいですが、慣れてしまえばわかりやすいかと思われます。

仏教は我々の多くに馴染み深いものですが、「空」思想となると触れる機会もあまり多くないのではないでしょうか。インド、中国、日本と、各地における「空」思想を解説しているため、「空」を学ぶとっかかりとしてもお勧めです。

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2013年07月11日

Posted by ブクログ

仏教の「空」思想について
古代インドの世界観から鈴木大拙までの

時代や地域で解釈が変わっているのが明快に書かれている
龍樹の中論や各宗派の違いも簡潔に解説されているが、個人的にはやはり難しいのでまたじっくり読みたい

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2022年06月23日

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