【感想・ネタバレ】小説の書きかたのレビュー

あらすじ

神奈川県立横須賀文翔高校文芸部のキミコ、ハルノ、カエデの女子3人は、大造の指導の下、小説誌の新人賞に共作で応募することになった。原稿用紙300枚を女子3人がリレー形式で書いていくという。キミコは悩んだ。4月までサッカー部にいて、小説なんて、読んだことさえないのだから……。独自のメソッドで書き進み、夏の千葉・内房合宿で、プロの小説家の藤堂久作に出会い、共作小説は順調に仕上いったが……!?

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Posted by ブクログ

本好きの小学年の次女にクリスマスプレゼントの一つとして渡した本。渡す前に自分でも読んでみた。

「小説の書きかた」という題名ではあるが、本書はそれを解説する実用書ではなく、それをテーマとした青春小説。横須賀にあるとされる県立高校文芸部の4人の生徒が、小説誌の新人賞に応募するという内容の物語。物語の中で生徒たちは小説の書き方を学んでゆく。

物語形式なので飽きずに興味を持って読めるのではないかと期待し購入。高校が舞台なので小学生には難しいかなとも思ったが、渡してから半日後にはすべて読んでしまった。 知っている人にとっては極基本的な書くための技術なのかもしれないが、物語の中の高校生と一緒に学べるので技法がすんなりと頭に入ってくる。

4人の高校生が登場するが、3人の女子はリレー形式で原稿を書き、1人の男子は編集者として全体をまとめてゆく。

小説に限らず、情報社会である昨今は共同で何を作り上げてゆくということは日常的なこと。複数の人間が絡む創作物の制作過程をイメージできることはとても現代的であると感じた。

登場人物たちはこの小説の制作過程を文化祭の発表にしようとするのだが、こういったプロセスそのものに意味を持たせるという発想もまた現代的だ。

小説の書き方を学ぼうという人にとって、横須賀の潮風のようなさわやかなインスピレーションが得られる作品だ。

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2019年01月04日

Posted by ブクログ

好きやなぁ、ほのぼのしてて。小説書くのがうまくなるのかどうかはわからんけど。けっこう、こういうありきたりな青春小説が好きやったりする。

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2015年10月24日

Posted by ブクログ

ところどころに小説の書き方ポイントが出てきて楽しかった。
小説はアイポ(アイポイント)を固定する
あたりまえじゃない事を考える
困難は分割できる
夢があなたを捨てたわけじゃない。あなたが夢を捨てたのだ。
諦めなければ成功する

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2016年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『これを書きたい、こういうことを言いたい』っていうのが普通だけど、『よく分からないけど、大切だと思うことを、執筆を通じて考えたい』っていうのもいい。執筆の真剣さが、いいインスピレーションを呼ぶんだ」

「ボツも、厳しいダメ出しも、いい小説に向かって進んでる。成功に向かってるってことだ。大造君、小説の失敗ってなんだ?」
「成功に向かって進まない、ってことだから……あきらめること」
「そうだ。あきらめることだ。あきらめたら、その時点で失敗なんだ。みんな、勝手にあきらめ自滅しちゃう。逆に言うと、どんなにつまずいても、あきらめなければ失敗じゃない。僕の好きな女流作家の言葉に、『夢があなたを捨てたのではない。あなたが夢を捨てたのだ」ってのがある。
「敵は自分ってことですね」
「あきらめなければ自分は味方だ。敵なんてどこにもいないんだ」

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2015年12月01日

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