【感想・ネタバレ】小説 新聞社販売局のレビュー

あらすじ

全国紙の元社会部記者が新聞業界「最大の暗部」を描いた、衝撃ノベル! 新聞の原価は購読料の6割!? 新聞は「折り込み広告の包み紙」!? 「押し紙」を巡る新聞販売店主との激しい攻防、知る人ぞ知る「大幅値引き」、まさかの「公称部数の水増し」……。さらに、「天ぷらカード」、「抜き取り」、「ゴミ出し」、「預け」、「ピンピン」、「ピンサン」と次々出てくる隠語の数々。はたして「闇」はどこまで深いのか?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 昔、親に「新聞はインテリが作ってヤクザが売る」と聞かされたり、実際に解約したのに新聞がしばらく投函され続けたりと、あまりよいイメージがない新聞業界。
 昨今の新聞購読率が7割以上という調査結果や(60歳以上の高齢者がメインの調査だった)、なんで新聞だけが軽減税率の対象になるとか、不透明な新聞業界をめぐる内部事情を「あくまで小説の立場ながら」垣間見せてくれる小説です。
 例えば、新聞の発行部数(よく聞く言葉です)と、実際に顧客に届く部数の間には大きな開きがあり、さらにちゃんと正規の価格を払われている部数はもっと小さいとか。広告なんかは発行部数を元に打たれるので、広告主が実際の数字を見たら、訴求効果があまりにも小さいので卒倒しちゃうかも。
 このギャップである「残紙」をめぐる、新聞社の本音と建前、販売店との制度疲労がありすぎるビジネスモデル、他社との縄張り争い、全てがリアリティーがあり、面白くて一気に読んでしまいました。
 とにかく非常に面白い、次の日が休みの夜に開くべき本です。

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2016年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世間では押し紙と言われているが、業界では残紙と言う。
諸悪の根源はコレ。
倫理感・経営内容をダメにする原因になっている。
追記:2016年4月11日
3月に朝日新聞が公正取引委員会から押し紙について「注意」を受けた模様。
この押し紙問題が一般大衆の前に浮かび上がる日は近いのだろうか?

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2016年04月11日

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