あらすじ
横浜地検の検察官、岩崎紀美子の最初の事件。日弁連の大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。西垣が恨みを買いそうな案件を調べる岩崎は、背後の闇の深さに直面する。検察庁と日弁連の確執、組織の軋轢……そして東京地検が日弁連に強制捜査に入る事態に発展。孤軍奮戦の若い岩崎にも、脅迫者の影が迫る。日本にもスケールの大きい本格リーガル小説が誕生したと絶賛された乱歩賞受賞作、読みやすい新装版化!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
検察捜査/中嶋博行:第40回大賞受賞。1994年
リーガルミステリ。検察と弁護士は違う、らしい。転勤できないから弁護士になった作者が書く。
65歳過ぎにしてまだまだ出世意欲まんまんの西垣が殺された。手の骨すべて折られ、最終的には首の骨折られ。怨恨?
捜査するは、横浜検察庁の岩崎。なんども「長い脚を組み替えた」って記載がある若い女。事務官の伊藤とデキてる。車で送らせて、今日は泊っていって、今日はコーヒーだけ、と意のまま。元祖アッシーくん。
お偉方の望む方向に進んで捜査していった岩崎。地元警察とも連携し。
結局、検察のお偉方が、サディストに指示して邪魔者を消していったというオチ。サディストったら、名前すらなし。
検察には、検察の問題点がある。それを浮き彫りにしたかったらしい。どこにでも問題点や深い闇はある。