【感想・ネタバレ】クリオネのしっぽのレビュー

あらすじ

第30回坪田譲治文学賞受賞作! 『バッテリー』のあさのあつこ氏が絶賛の青春小説。いじめの首謀者である水泳部の先輩に逆らって浮いてしまった美羽は、転校してきたヤンキー娘・幸栄に対し、「かかわりたくない」と強く意識しながらも、接点が増えていく自分に気がつく。夫から離婚された母親が自立していく過程や、病弱な弟の世話に明け暮れるクラスメートの本心に触れ、美羽は世界と自分とのつながりに目を向けはじめていく。

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Posted by ブクログ

主人公の美羽は中学2年生。長身で優等生タイプだったけど、ちょっとした事件で孤立している。他校で事件を起こして転校してきた不良っぽいサッチに見込まれて迷惑がっている。孤立している二人に関わるのは唯ちゃんだけ。それぞれ家庭にも問題があって、色々と事件はあって前向きに解決し手終わるのだけれど、それが本当に解決したと思っていいのかもよくわからない。中学生って微妙で、ちょっとしたことで変わってしまう頃なんだ。とりあえず続編があるらしいので、それも読んでみようと思う。

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2025年03月22日

Posted by ブクログ

危険人物扱いに慣れ、静かな学校生活を送る美羽。そこに、近隣の中学から不良少女サッチが転入してくる。
関わりたくないのに何故か気に入られているようで…

不器用に他人との距離を近づけていく美羽、宝塚っぽい容姿のためか、凛としたかっこいい少女の印象が強い。また、繊細で感受性豊な子でもあることが魅力。

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2014年09月01日

Posted by ブクログ

中1の時のある事件以来、中2の今もクラスで浮いた状態の酒井美羽。
教師たちを信頼することは出来ないし、友達だと思っていた子たちとは今は話もしない。まわりからは危険人物と見られているが、本当は静かに過ごしたいだけだ。唯一の友達の唯ちゃんはおっとりとマイペースの女の子。美羽の今の状態でも、態度は何も変わらない。
そんな状況で、しかも変な時期に、同じクラスに転入してきた小宮山幸栄(サッチ)。どうやら、近隣の中学で暴力事件をおこして、むこうの学校にいられなくなったから転入してきたらしい。そして、そういう喧嘩上等みたいなタイプに、美羽は目をつけられやすいのだ。


帯に、あさのあつこさんが「ここには、少女たちの生身がある。」と書いている。坪田譲治文学賞受賞。

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2015年12月09日

Posted by ブクログ

坪田譲治文学賞受賞作品。

周りになじめず、クラスから「浮いた」存在である少女たちの友情物語。
問題児扱いされる美雨と、転校してきた不良少女のサッチーと、全然タイプの違う地味めな唯ちゃん。私は中学生のときこんなふうに孤高に生きられなかったなぁ。ちょっと羨ましい。

「みんな小さい生き物はしっぽに弓を持っている」
弓とは、誇り、希望、夢などの象徴。

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2015年03月11日

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