あらすじ
私たちの心臓は、一日に10万回、生涯ではおよそ30億回もの拍動を繰り返している。活性酸素という猛毒にも曝されながら、なぜ心臓は過労死しないのだろうか? 従来、その理由とされてきた定説には、じつは見過ごされていた大問題があった。その謎が解けなければ、「心臓が死なない理由」は説明できないのである。忘れられていたミステリーに挑んだ著者が遭遇した、身震いするような事実。それは30億年の進化の過程で細胞に埋め込まれた、絶妙のシステムの存在を物語っていた。「心筋梗塞マウス」の実験で見いだされた、心臓治療の戦略をも変えうるその力とは? 世界に先駆けて心臓のNNCCS機能を発見した著者による、初の一般向け解説書。(ブルーバックス・2015年8月刊)
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Posted by ブクログ
365日、24時間稼動している臓器である心臓。その心臓は交感神経と副交感神経によって制御されています。アクセルである交感神経はノルアドレナリンを出して心臓の動きを亢進させる。ブレーキである副交感神経はアセチルコリンを出して心臓の動きを抑制する。神経の分布は交感神経の方がはるかに多い。なぜ少ない副交感神経で心臓の動きを抑制できるのか?そこには今まで知られていなかった仕組みがあった。
Posted by ブクログ
学者さんの文章ゆえ おもしろおかしく書かれてはいるわけではないので 決して読みやすいとは言えない。
しかし書かれている内容は私たちに新しい知見をもたらしてくれるもので、一般向けにこの本を出版したことには大いに意味があるように思われる。
願わくは、ライターさんによるもっとかみ砕いた より一般向けのものが出版されると さらによいように思われる。