【感想・ネタバレ】ああ玉杯に花うけて 少年倶楽部名作選のレビュー

あらすじ

昭和2年に『少年倶楽部』に連載され、大反響を呼んだ少年小説の金字塔。いじめや暴力、友情等、普遍的テーマに切り込む爽やかな傑作。

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Posted by ブクログ

さすが昭和初期、わたしは平成生まれですが今読むと思想の古さは否めません。

使っている言葉は硬いですが、西洋のものに移り変わっていく中での対立には共感を覚えつつ、友情はどの時代でも不変の感動があると感じました。

わたしの祖父は大正生まれで大学に行っていたのですが、このような感じだったのでしょうか、、とすこしイメージができた気がします。

また、先生のキャラが素晴らしいですね。
かなりぶっとんだ先生ですが、バットを自作するなど学生のために一生懸命なところは泣けてきました。

面白いです。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

私は三浦綾子が幼少期に読んでいたと言う事で読みました。

熱血でスポ根で煮えたぎるような激情を感じる作品。

児童文学として青少年向けに書かれたそうで、読みやすく、今読むと当然古臭かったり、差別的な表現があったりしますが、当時の風土と誠実で潔癖なほどの、青春の理想が感じられて感慨深く読みました。

三浦綾子作品全般に影響を感じましたが、
特に「銃口」に通じるところがあると思いました。

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2025年01月18日

Posted by ブクログ

政治活動に行き詰まって落ちぶれた家の息子が
かつての同輩に軽蔑されながら豆腐屋の手伝いをやって
毎日のように不良少年から恐喝を受けつつも
私塾に通い、やがて高等学校の入試に合格するという話
昭和2年である…田中義一の機密費流用疑惑が取り沙汰され
芥川龍之介が自殺した年
非常に厭世的な空気のある中、連載されたこの小説は
個人主義、自由主義、快楽主義を強く批判して
勤勉克己をうながし
天下国家への忠節の大切さを人情味あふれる筆致で説いている
根本にあるのは天皇のもとの平等
シンプルな世界観で全ての雑音をシャットアウトするようなところはある
だが汚い現実を排除しつつ
少年たちの承認欲求を充分に満たしうるものでもあった

戦後、梶原一騎に影響を与えたとされる
梶原はある種の敗北主義でこれをアレンジしたが

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2017年10月17日

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