【感想・ネタバレ】城壁/星 小島信夫戦争小説集のレビュー

あらすじ

イデオロギー的偏向やうすっぺらな善悪を超え、戦場の奇妙な人間模様を描くことで、不気味なユーモア、シュールな世界として、〈戦争〉を読者に刻みこむ。兵士たちに蔓延する「迷子病」が県城自体の引っ越しを誘発する「城壁」ほか、寓話的ともいえる作品のなかにも暗号兵としての体験が息づく。戦争文学のもつ既成像を粉砕し、小島信夫の世界観の核を示す九作品。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

どの話もヘンなのです。読んでいてとても居心地が悪いのです。それはおのれの思考の常識からの逸脱を忌避するからであろうか。でも作品はそんなことはお構いなしに、どんどん荒唐無稽の様相を呈してきます。そして作品の不可思議な魅力に私の常識も搦め取られてしまい、読み終えるころには脳に若干のむず痒さを残しながらも小島作品の中毒患者になるのであります。

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2016年04月02日

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