自分の身体のなかに存在する、たくさんの細胞。そんな細胞たちがもし意思を持って働いていたら……。そんな世界を再現した「細胞たちのお仕事マンガ」。
「赤血球」は体内で酸素を運ぶ配達屋さん、「白血球」は侵入してきた細菌やウイルスを排除する掃除屋さん……と、聞いたことのある細胞も、初めて知る細胞も、すべて擬人化され、それぞれの働きっぷりが面白おかしく描かれているので、
「インフルエンザってこうやって治すんだ!?」
「花粉症でくしゃみが出る理由ってそうだったんだ!」
と、自分の身体のなかで何が起きているのかを楽しく知ることができます。
個人的にツボなのは、1巻の表紙(左)にも登場している白血球さん。細菌を見つけ次第、片っ端から殺戮していく姿は、もはや掃除屋というより殺し屋。目がイっちゃってるもん……。
でも、「自分が今日も元気で居られるのは、私のなかの白血球さんが血まみれ(笑)になりながら頑張ってくれているからなんだなぁ、私も頑張らないとなぁ」と、何だかやる気をもらえるのです。
あなたの細胞さんたち、元気に働いてますか?
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サイトカインストーム
・PDE4:免疫細胞内の情報伝達を調節している。活性化された免疫細胞内(樹状細胞など)において、
PDE4の量が増えると、サイトカインが過剰に産生され、細胞外に放出される。
・表皮細胞の異常増殖:通常30~40回かけて剥がれていく皮膚が、乾癬の場合、通常より短い4~5日で剥がれおちていく。
・乾癬:皮膚の炎症やかゆみを引き起こす。免疫バランスの異常が関与。
・ウイルスは細菌に比べると小さすぎて、白血球が貪食することはできない。
それ故に細胞に取りついた状態のものを、宿主の細胞ごと殺して殲滅する、という手段をとることになる。
免疫細胞は、それで無害な細胞も一緒に殺してしまうことがある。
・サイトカインIL-6:ウイルスに感染した際に、体の免疫反応を制御するために放出される物質。
・サイトカインストーム:何らかの原因でサイトカインが大量に放出されている状態。
免疫反応が過剰に起こることで、病原体が攻撃していない健康な細胞まで、破壊してしまうことがある。
・抑制性サイトカイン:炎症を起こすサイトカインの産生を抑制することで、炎症を抑える。
抗炎症サイトカインとも呼ばれる。
・新型コロナウイルス感染症は、発症から約1週間を境に、一気に症状が悪化することがある。
ウイルス量は減少しているにも関わらず、サイトカインストームにより、血管や肺などの健康な細胞が大量に破壊されると、
呼吸困難、多臓器不全から、最悪の場合、死に至ることもある。
後遺症である倦怠感などが数か月持続することがある。
新型コロナウイルスまで
血小板の新キャラや網膜、新型コロナウイルスまで網羅。まだ新型コロナははっきりしないことがあった時期だけど大体あっていると思う。
Posted by ブクログ
うしろまえちゃんに赤血球ちゃんみを感じる白血球さんにほっこり。謎多き好塩基球さんの素顔が、まさかの。ポーの一族みがありますね。iPS細胞の仕組みやコロナ肺炎の重症化の仕組みとかへー!!ってなりました。今後コロナに感染して重症化するようなことがあったら、これを思い出したいですね。