あらすじ
生命の誕生した楽園である水中を追われ、過酷な陸上に避難した哺乳類の先祖たち。彼らはどのように環境に適応し、どうしてここまで繁栄できたのか? その秘密は「乳」というシステムにあった。生物の歴史を丹念にたどり、哺乳類、そして人という生き物の本質に迫る。人が生物の頂点に達するまでの壮大な進化の物語。(ブルーバックス・2015年1月刊)
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Posted by ブクログ
難しくてついていけない部分もあったが勉強になった。とくに第二部は大進化の要点がまとまっていて興味深かった。
・脊椎動物の祖は先カンブリア時代に二回(8億年前と6億~5億年前)もゲノムを倍化させている。染色体数の増加は遺伝的変異の広がりと直接関係することから、進化に大きな影響を及ぼした。
・海で生命が誕生したとすると、細胞内でカリウムとリン酸が多く、ナトリウム・マグネシウム・カルシウムが少ない理由を説明できない。
・カンブリア紀、「目」が出現したことで弱肉強食の世界となった。歴史上、目の出現は一回きりである。
・進化が起こるためには隔離、つまり物理的に両者の交流を遮断する何か―地殻変動や異常気象―が必要
・現存する人数は過去に生きた総数より多い。