あらすじ
女の子の赤ちゃんを授かった18歳の「あゆみ」。双子の妹「かなめ」と一緒に、二人だけでの子育ての毎日が続きます! 家の中だけでは気が滅入ると、散歩中に大家さんと会話したり、他のママさんたちとの交流会にも参加したりと、子育てに少し光が差してきます。そこへ高校在学中に病死した夫の実家から使者がやってきて……。比類無き子育て漫画、ここに完結です!
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Posted by ブクログ
“夢と現実のギャップ”にかなり重きを置いている作品だなと感じました。
それは
生身の人間描写からかけ離れた萌え系絵柄の世界で、唯一執拗にリアルに描かれた夢子という名前の赤ちゃん
エロゲかラブコメハーレム漫画かと思うような高校生活の中で結ばれた母親ヒロインと父親である青年
妹を含め、かなり現実離れした容姿や設定のキャラクター達
などからひしひしと伝わってきました。
子育てシーンは終始徹底して辛く重々しいものとして描かれています。
ギャグとシリアスを絶妙に使い分けながら表現しているところが、この重々しさをリアルに見せているのだと思います。
物語の終わり方も、子育てに関しては特に何かが解決した訳でもなく、これからも相変わらず日々が続いていくという幕引きがリアルで良かったです。
私は出産を経験したことが無いので、これがどの程度現実的なのかは判別できません。
ただ作中にもあったように、母親であるヒロインからはいわゆる母性愛というものが感じられません。
恋愛面に関しても、サバサバと立ち回る女性キャラばかりなお陰であの状況にもかかわらず全くドロドロも無く、女性特有の陰湿さもありませんでした。
あくまで“男性が描いた母親の子育てに対する苦悩”であるというのを念頭に置いて読むのが正解なのかなと思いました。
Posted by ブクログ
2巻で終ったのは、残念の一言。
描く媒体が違っていたら、きっともっとクローズアップされていたはず。
そして、読者からもっとすさまじいリアル報告が届き、
それを汲み取ってどんどん答えのないもどかしい世界が
今も繰り広げられていたはず。
夫が死んでいる設定としたのは、
「夫婦で現実の認識が違っても仕方がないよね~だって男と女って脳の機能が違うんだから」
という説に逃げ込まない、という背水の陣を敷いて挑まれたのではないかと思う。
おそらくはこんな風に終りたくなかったであろう作者に、
「描いていただいてありがとう」といいたい。
Posted by ブクログ
いや~、絵柄からは考えられないような重い話でした。
しかも、自分の赤子の顔だけ、なんでこんなにリアルやねんという。
しかし、この地獄の半年を過ぎれば、楽しいことばっかり……でもないかぁ。
まぁ、1人だし(実は、そうではないことに気づくお話でもありました)、真面目だから、煮詰まることもあるけど、それも含めてすごい成長。
しかし、瞬介モテモテ設定は必要だったのかとか、いろいろ思うことはあります。
人間1人を育てるんだから、これぐらいの苦労はあるんだと思います。男の視点って常に気楽だけど、母親は、本当に全力がそこに注がれる感じですからね。
これ、父親がいて、「こうあるべき」みたいなことだけ言う人だと、奥さまの鬱がさらに進んで、かなりヤバイ展開になっていたと思います。
Posted by ブクログ
若い母親の子育てに対する苦悩。産後鬱。気持ちはすごくよくわかる。ものすごく大変だけど、ほんとに後になってしまえば忘れてしまってるものですよね。残念なのがキャラクタの年齢が絵からはまったく見えない事。みんな同じ年代に見えてしまいます。
Posted by ブクログ
2巻で完結したのは予定どおりだったのかどうか。とにもかくにも無事で良かったというのが感想。正直半分以上もっと不幸な展開を予測してました。現実もこんな際どい戦いをしてるとすると、よく耳にすると思ってた乳児虐待がまだ少ないくらいに感じてきた。たぶんこの作品を読まなければ一生理解しえなかった育児の苦労をほんの少し知ることができて感謝。
あまり何度も読み返したい内容ではありませんけど。
Posted by ブクログ
ネガティブ育児マンガの金字塔を打ち立て損ねた印象。
でもこのまま続ければ鬱展開必至で、
育児経験者だけが喜ぶ内輪ネタに陥るだけではないかと。
なぜなら、あゆみの心理は経験者には共感出来ても
未経験者には理解の範疇をとっくに超えているでしょうから。
たぶんこの辺りが止めどきだったんでしょう。
夢オチながら一筋の光明を見出させたのは木尾氏の漫画家として、
そして子の親としての良心がそうさせたと信じたい。
Posted by ブクログ
またさっくりと終わってしまいましたね・・・もっと続きが読みたかったなあ。
そこそこ話題にはなってたから、打ち切りってよりは作者が続かなかったんでしょうね?
精神的にも来そうなネタでしたしねえ・・・。
それにしても男でよくここまで描けるもんですね。ネタ元が近くにいる(だろう)とはいえ。
もうちょっと粘って続けてくれてたら、男性作家の子育てマンガの代表の一角に座ってたんじゃないかと思うんですけどね~。
返す返すもざんねんです・・・。
まあともあれ、惨劇が起きないでよかったですwww
木尾先生お疲れさまでした!!
次回作も期待してます。
Posted by ブクログ
ここで終わるのもアリでしょ。3ヶ月という山場を超えてあゆみも吹っ切れて、これ以上かくとホントに成長日記になりかねませんもんね。ただこれみて育児出来るのかなって思う人でてくるよなぁw
Posted by ブクログ
これで終わりかいっ!!っていう終わり方だったのは非常に残念。
賛否両論なこの作品の支持側だったので、もうちょっと先まで書いて欲しかったというのが本音。
ただ、超絶バッドエンドにならなくてちょっとホッとしてるというのも正直あるかも・・・。
ぶっちゃけやりかねないし・・・・。
それでも、相変わらず胸をえぐられる描写は健在だった。
後半は大分減ってきた印象だったけど、前半はすごかった・・・。
キャラの表情のうまさもあって胸をズキズキ胃をキリキリさせられながら読ませてもらった。
やっぱり木尾先生は鬱を書かせるとうまいな・・・と改めて感じたり。
そういう意味では、最後浮上していって終わったのでまだ救われた感が出てたのかな。
という感じで、谷の部分は果てしなく谷ではあるけど、
緩急がうまくついて、世界観に引きずり込まれるように読ませてもらった作品でした。
Posted by ブクログ
下巻前半は地獄が抜けなくてどうしようかと思ったけど、少しずつでも良くなっていってほっとした。
一ヶ月の軟禁はやっぱりつらいよね。
人と触れて頼れるところが出来て。
過去の出来事も今の状況も分かった。
夢落ちではあるけど、良い未来も用意されている。
安心した。
Posted by ブクログ
あまりに生々しく描いたので打ち切りになった、という噂を耳にした。信じてしまいそうである。
育児マンガなのに明るさや可愛さ、救いはない。開放されない。終わらない。でも育児ってそういうものなのかもしれない。
Posted by ブクログ
想像していたよりずっと重たい話でびっくりしましたが、げんしけんもたまにさらりと入れてくるし、木尾作品では珍しくはないという事に後で気づきました。
が、ホント表紙の絵柄にだまされた。
しかもここで終わり!?って感じに終わった。
まだまだ掘り下げられるし、広がるはずなのに…。理解できるように説明はされてるけど、それでハイ終了ーって終わった。
でも面白かったです。
子育て系漫画ってどんなに売れている漫画でも全然面白くない(そもそも人の子供を可愛いと思わない)ので、もう読むのをやめてたんですが、これは読んでよかったです。
Posted by ブクログ
もう続きは出ないのかと思っていた続巻。でもぶつ切り。これは育児雑誌にでも連載してればもう少し続いたかなあ。だって育児経験がないヒトにはオチのない話なんて読んでいられないでしょう。育児中の私でさえ「もう少し笑いがあるか、突き抜けて悲惨な話なら物語として読めるのに」と思ってしまいましたし。子育てにゴールはないけど、漫画や小説にはゴールが必要ですよ。
Posted by ブクログ
木尾士目による、赤ん坊についての育児マンガ。2巻目にして最終刊となってしまっており、色んな伏線の回収がかなり雑で、正直いって消化不良感は否めない。赤ん坊を育てることのしんどさという側面はたっぷりある。
Posted by ブクログ
げんしけん描いてた作者だからっていう感覚で読むと
まず確実に後悔するこの漫画も2巻で完結。
1巻より衝撃は少ないけど、それでもかなりダーク。
最後まで読んでもバンザーイとはならない漫画。
やっぱり不人気だったのだろうか。最後も唐突な感じ。
しかし、子育ての苦労は確実に理解できる。
木尾士目さんは負の感情を迫力あるタッチで描けるので、
ドロドロの人間劇が非常に説得力ある話になる。
最後まであゆみの気持ちが変わらない所が良かった。
これが安易にやっぱり赤ちゃんは天使だよみたいな話になったら
それまでの展開が全て無駄になってしまったと思う。
少子化で子供を産む夫婦が減ってきている反面、
気軽な気持ちで子供を産んで虐待をするようなのもいるわけで。
子供を産む責任感や様々な物をもっと伝えていく必要がある。
このぢごぷりの様なリアルを伝える漫画がもっと増えて欲しいものだと思う。