あらすじ
無活用ラテン語で書かれた小説『猫の下で読むに限る』で道化師と名指された実業家のエイブラムス氏。その作者である友幸友幸は、エイブラムス氏の潤沢な資金と人員を投入した追跡をよそに転居を繰り返し、現地の言葉で書かれた原稿を残してゆく。幾重にも織り上げられた言語をめぐる物語。〈芥川賞受賞作〉
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Posted by ブクログ
道化師の蝶
・ずっと頭を回転させて読んだ 滅茶苦茶疲れた
・面白い面白くないとかじゃない、なんかもぞもぞしていて気持ち悪い(褒めても貶してもないです)。理解したいので続きを読みたくはなる。
・読んでも読んでも、理解できるようで理解できない、そこに確実にあるんだけど、手を伸ばしてもさわれない。
は〜〜ん??なるほどね???もう少し読んでいったら理解できるかな???→できない の繰り返し。それが重なって重なって大渋滞よ。
・読んでいると何となく、VRでみているものに触ろうとすると手をすり抜ける感覚を思い出す。わかる気がするのにわからない。もどかしい。同じ一文を何回読み直しても、前後と文章ごと読み返しても、文字は読めるのに理解ができない。
・作者の確固たる持論とかセオリーがあって、それを小説を通して伝えようとしていることだけは何となく分かる。でもなにをいっているかわからん。具体例に落とし込んでほしい。パンピーの私にはこのまま理解するのは難しい。
・時間とか次元を行き来しているのか…!?!?頭の中で全然整理できない。くやしい。
・作者は物理学の研究者だったそうで、それを聞いたらなんとなくああ〜となる。
・また、作者が影響を受けた作家が安部公房で、安部公房が影響を受けた人がカフカとからしく、それもなんかわかる
・ただ、カフカ同様前衛的と言われているそうだが、カフカみたいにザ・荒唐無稽かと言われるとそうでもない気がする。さっき書いたみたいに作者の中では一本の芯(確固たる持論)があって、それに沿ってはいるのかなという気はする。
カフカはまじで「夢」って感じのめちゃくちゃ具合だが、道化師の蝶はめちゃくちゃお酒飲んでから書いたのかな?って感じ。酔うと持論かましてくるタイプの人いるよね。酔いと熱量で何言ってるかは全然わかんないんだけど。そんな感じ。