あらすじ
繊細で美男な大学生、鮎太朗。女はみんな彼に片想い。でも、結局はなぜか彼がふられてしまう。包丁で刺されたり貢がされたり、その一方で自分を慕い続ける可愛い同級生には心惹かれない。理不尽で不条理だけど、恋する男女はいつも真剣なのだ。芥川賞作家が恋愛の不思議を温かな眼差しで綴る傑作長編。
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Posted by ブクログ
以前読んで、漠然ととても好きだったという記憶があったので再読。やっぱり好き。なんだか爽やかな気持ちになる背景描写と、美男子のきれいで優しくて悩ましい恋模様。
美男子であるがゆえに周りが積極的に人生に介入してくるからか、なんだか受け身で、相手のことを受け止めすぎて、最終的にいつも捨てられてしまう主人公。人生とは人との関わり合いで、人との関係無しには自分は語れないけど、やっぱり自分で自分の幸せを見出さない限り、他人に振り回され続けるんじゃないかな。それがいいか悪いかは別として。そんなことを最後に主人公も少し感じたのかな?