あらすじ
余命6ヵ月を宣告された放送作家の三村修治。死を前に思うのは最愛の家族のこと。みんなを笑顔にしたくて20年間バラエティ番組を作ってきた。妻と息子にも、ずっと笑顔でいてほしい。修治は人生最後の企画を考え抜き、決めた。妻に、最高の結婚相手を遺そう。笑い泣きが止まらない家族小説。内村光良主演で、連続ドラマ化決定!
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Posted by ブクログ
ドラマ化、映画化、舞台化もされたこの作品。
CMなどで見ていて、いつか読みたいなあと思っていて、ふと、よし、読もうと思って買って読んでみた。
正直なところ、文章は少し幼さが感じられるが、読みやすいのですらすらと読めてしまった。
ありきたりのストーリーなのかと思いきや、最後は、なるほど、さすが放送作家と思わせる展開だった。
そしてまんまと感動してしまった。
それはそうと、この作品の主人公である三村修治の生き方、仕事観にはとても感銘を受けた。
バラエティを作る放送作家としての仕事観はとても参考にもなった。
仕事はどんな仕事でも社会や誰かへの貢献になっている。
それに大きいも小さいも関係ないのだが、とにかく誰かの役に立っている。
その誰かのためにどう仕事と向き合うか。それが大切。
自分は今どのように向き合っているのだろう。
誰かのためにと考えられているだろうか。
Posted by ブクログ
あらすじは作品紹介を見ていただければと。
死の恐怖を楽しさに変換することも目的だったかもしれませんが、自分の寿命をほとんど捧げてまで残された妻のために尽力していくのは、心温まると共にうるっとしました。
そんな人だからこそ人望も厚く、最終的に後悔のない最期を迎えられたのかと思いました。
それだけ大切に思える家庭を私も持ちたいなと思わされました。
Posted by ブクログ
「愛」って何なのだろう。
余命6ヶ月と言われたら、少しでも家族と同じ時間を過ごして、思い出を増やすのが普通だと思っていたけれど、修治が愛する家族と自分の現在ではなく、愛する家族の未来のために奔走するのも、愛なんだよなぁ。
愛って本当に難しい。
けど、彩子が伊東さんと結婚すると決めたのがドッキリで、「あなたとの思い出だけでこれからずっと生きて行けます」と言い切った結末を思えば、やっぱり余命は愛する人と自分のための時間にするのがいい。
残される人が生きていくためには、やっぱり、思い出が必要なんだから。