あらすじ
私、桃尻娘こと榊原玲奈。1年間の浪人生活を終え、何と、ついに、とうとう、早稲田大学第一文学部に入っちゃったのです。あの東京大学よりもエライといわれているワセダなんです。ホント、「おめでとうございます」。で、私のキャンパス・ライフを目いっぱいお話しいたしま~す。「桃尻娘」シリーズ第3弾。
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Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
一年の浪人生活を経て、みごと早稲田大学に入学した玲奈が、ふたたびメイン・キャラクターを務めることになります。
短い交際期間を経て破局となった松村唯史や、滝上圭介との恋によって高校時代とはまったくちがう女になった醒井凉子に対する玲奈の容赦のない啖呵は、著者のそれを思わせます。そんな彼女も、源一と磯村の関係を知ってショックを受け、その余波も収まらないあいだに大学で出会った「野草の会」というサークルの美少年・田中優の心の闇をのぞき込むような出来事に巻き込まれてしまいます。
はじめはすこし読みづらいと感じた文体でしたが、さすがに三巻にもなるとすっかり慣れて、スピーディでアクロバティックなストーリー展開をすなおにたのしむことができました。