あらすじ
……ぉがッ………わ…ラッ…………ヒキひき…引……グ…シッ…マ…………ぃる………ラ…ス?………たぁ……ぃたぁ…………ゅめ………誰…………なはたれ…………グガァ…アァ…ァッ!……げ……?………がばばばばば…ば……………ジョキッ………ぃたたたッ………か…み?……っ違ッ……………め…見…眼………ひび………こ……………………コチラハAERN-BBC、「後遺症ラジオ」デス。チューニングノ必要ハ……アリマセン。『不安の種』の中山昌亮が描く、似て非なる恐怖の破片!
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Posted by ブクログ
第2次世界大戦を生き残った心優しい元軍人の青年が、戦友で戦死した田中春雄の遺族たちのために、他人の毛髪の束を床屋で手に入れた話が最高に恐ろしかった
この話の何がヤバイかと言うと、その床屋の利用者達の誰かは確実におぐしさまから死、もしくは精神や魂が崩壊するという神罰を、理不尽に与えられであろう事が予見出来る所です
床屋の主人は青年のために、見栄えの良い毛髪の束を作ってくれました。それを作るために恐らく複数の客の髪の毛を使用したのでしょう
最後に「荒ぶる神に善も悪もない」という表現が出て終わります
おぐしさまからすれば、死者を弔うために悪意が無い嘘をついた心優しい青年、そして生者に対して悪意を向けている狂人、つまり善玉だろうが悪玉だろうが神はそんなものは知った事ではないという話なんでしょう