【感想・ネタバレ】原敬 外交と政治の理想(上)のレビュー

あらすじ

「平民宰相」原敬の初の本格的評伝。新聞記者・外交官・企業経営者など多彩な顔を持ち、一貫して「公利」という概念を重視し、第一次世界大戦後の世界を見通して新たな日本政治の道筋をつけた、ポスト「元勲世代」のもっとも偉大な政治家の65年の生涯を描く。上巻では、原の誕生から、フランス語を学び、ジャーナリストとして見聞を広めたのちに外交官として活躍し、陸奥宗光の知己を得て政治の世界へと進むまでの前半生を描く。(講談社選書メチエ)

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Posted by ブクログ

教科書の記述でしか知らない人物。
まとめちゃうと政党内閣の平民宰相ってところだけど、それ以上に現在の政治の在り方や運営方法を築いた人なんだと分かる。
結果として党利党略の利権誘導政治を導入することにもなる。実は普通選挙の導入に消極的だったというのには驚いた。民度がそこまで’達していないという判断からだ。100年以上経った今でも疑問だしね。当時はいかばかりか。
理想と現実を統合するのに長けていた、優れた政治家だったわけだ。けど、彼が理想とした政党内閣制度は、今でもハードル高いなぁ。

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2015年01月21日

Posted by ブクログ

盛りだくさんの記述で読みものとしてはおもしろかったけど、身びいきが過ぎて人物評としては微妙。とくに正妻/後妻/愛人入り乱れる女性関係をさも誠実で高潔なパートナーシップのごとく描くのはちょっと薄気味悪い。著者自身の女性観までなんか歪んでんじゃないかと邪推したくなる。

0
2015年02月28日

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