あらすじ
2032年7月1日。十二歳の夏を過ごしていた少年・嵯峨ナツキ。しかし、彼はある事故をきっかけに“心”だけが三十年前に飛ばされ、今は亡き父親・愁の少年時代の心と入れ替わってしまう。
途方に暮れるナツキに、そっと近づく謎のクラスメイト・緑原瑠依。彼女にはある秘密があってーー。
「実は……ナツキくんに言わなきゃいけないことがあるの」
長い長い時を超えて紡がれる小さな恋の回想録。ーー物語は同時刊行の『そして、その日まで君を愛する』に続く。
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なんだかなあー
「あの恋/その愛」シリーズ(2巻)として感想を書きます。
読んでみて、この本は、「君の名は」を参考にしているとしか思えません。
「あの恋」は息子のナツキ、「その愛」は父親の愁が主人公として書かれています。「あの恋」を読んだら「その愛」も読みたくなるのは当然なので、ちょっとずるいような気がします。
「あの恋」だけなら、けっこう面白く読み進められました。ナツキと愁が入れ替わり、過去を変えるストーリーは面白かった。「その愛」は、どんでん返しを期待して読んだが、それほどのサプライズは無くがっかりしました。
評価の星二つは、作者の致命的なミスを見つけてしまったからです。
「あの恋」の初めに出てくるナツキの従妹「雪見麻百合」ですが、1回目の入れ替わりの前から出てくるのは、絶対におかしいです。その時点では存在するはずがないからです。なぜかって・・・ ヒントは、麻百合のおかあさんは誰?
もっと推敲してストーリーを書いてくれたら面白い本になったのではないでしょうか?