あらすじ
一年近くひきこもりを続ける健太。亡き祖母の住居兼店舗で、現実逃避にレース編みをしてひとり暮らしている。そこへある日、宇佐見という男が訪ねてきた。長くシャッターを降ろしたきりのこの店で、焼菓子専門店を開きたいというのだ。店を貸すことになった健太は、夢と希望に満ちた宇佐見のペースに巻き込まれるうち、彼に惹かれている自分に気付き……? ほんのり苦くてほんのり甘い、ラブ・アソートメント!!
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Posted by ブクログ
久しぶりの月村さん作品です。
この方のストーリーも好きですね。
受けの健太くんはあまりにもネガティブ思考で…
いろいろ抱えてずっと頑張ってきた彼だからこそ
大学受験での失敗は大打撃だったと思うけど。。
いくらなんでもそこまで卑屈にならなくてもいいよー。
と逆に同情してしまいそうな感じですね。
アプローチの時のイメージからか
月村さんが描く繊細な受けの子はあんまり嫌悪感を抱かないのは
文章力のおかげなんですかね??
健太くんの心理描写が細かくて変化がとてもわかりやすいです。
個人的に健太のお兄さんも気になるお年頃。
結婚してるとのことで…ちっと思ったのは秘密(笑)
うーん。あぁいうタイプはツンデレ受けでいい感じでいけると思ったんだけどナー。
そして攻めの宇佐美さん。
始めはえっらいチャライ男やなー。的なイメージがあったのですが
健太を構いたくて仕方ない感じのお節介?
ちょい過保護?な感じがすごく好感持てました。
これがあたしの好きな年の差カプの醍醐味!!
健太が距離を取ろうと一歩引けば、宇佐美さんが一歩前に出て距離を縮めてくれる。
その距離感があたしはすごく好きで好感持てます。
宇佐美さんの優しさとか包容力とかさ。
枯れた健太くんの心を潤していったのかと思うと癒されますよねー。
宇佐美さんは健太を絶対に否定しませんしね。
暇つぶしぐらいの感覚のレース編みにも意味を持たせてくれたり。
BL受けの子がレース編みって…。
と始めはどうかと思ってましたがこれもきっとその辺のフラグ。
お兄さんに立ち向かうものの、瞬時にその性格を見抜いたり。
宇佐美さんかっこいいなー。
そんな宇佐美さんだから健太は惹かれたんだよなー。
勢いにまかせて健太から告白するとは思わなかったけどさ。
これはこれでいい感じにまとまったと思うし。
二部のこう、宇佐美さんのへたれっぷりも好感持てます。
大好きすぎて大事にしすぎて手が出せない。
そのせいで受けの子がもやもやするのがいいです!
それに葉っぱかけるように、宇佐美の元恋人の登場。
いろいろ引っ掻き回される感じの展開が嫌いじゃないです。
全体的にはもう少し健太の変化を形にして欲しかったかなー。
ってのが希望ですね。
相変わらず引き篭もりな感じで終わっちゃったし。
学校いくなり、就職するなりしてこれだけこの子は変わった。
的な結果があるともっと納得出来たんじゃないかなーと。
まぁ、これはこれでありな気もしますけどね。
月村さんらしい作品であたしは好きです。
Posted by ブクログ
この2人がどのタイミングでお互いの何処に惹かれたのかがわかりにくくて、宇佐見の行動が愛情表現とは思えず優しい人だからと思う健太の気持ちが分かる気がします。大切過ぎて奥手になるにも程があるってか、逆に不安になるよねって思いました。美緒ちゃんは良い子でしたね。お兄ちゃんも表現が、下手やけど愛情深い可愛い人だと思いました。