【感想・ネタバレ】小さな会社の売上を倍増させる最速PDCA日報のレビュー

あらすじ

200社以上で実証済み、売上を倍増させる日報の秘訣を大公開!

本書には、地方都市の中小零細事業者が、短期間のうちに売上を倍増させた事例がたくさん登場します。それらの企業の共通点は、経営者が紙の日報を活用していることです。
朝5分で一日の予定を書き、昼は業務中に気づいたことをちょこちょこメモし、夜7分で一日を振り返り、よかったことをルール化し、悪かったことを改善したり、やめたりする。
つまり、経営者が、日報を使ってPDCA(計画・実行・振り返り・改善)をどんどん回し、日々、改善を積み重ねているわけです。
学校の勉強では、予習・復習をちゃんと実行すると成績が上がります。企業で言えば、この予習・復習がPDCAに当たります。
これを頭の中でやろうとしてもなかなかできません。それを誰でも継続して行えるよう工夫したのが、本書で紹介するPDCA日報で、導入実績は200社を超えています。
IT全盛の今、紙の日報は古めかしい感じがします。また、忙しくて書く時間がないと思われがちです。しかし、忙しい人ほど、PDCAを高速で回すツールが欠かせません。
著者の提唱する手書きのPDCA日報を継続して活用する企業は、地方都市にあり、なおかつ零細規模ながら右肩上がりで業績伸長中です。
実際、著者のクライアント(社員10人以下)の85.6パーセントが、日報導入により売上を2倍増、3倍増させています。
本書は、PDCA日報を導入した実例をベースに、中小零細企業が日報を活用してPDCAをすばやく回し、利益の出る事業構造に会社を変えていくノウハウをまとめました。
本書に出てくる日報などのフォーマットはダウンロード可能ですので、ぜひ日々の経営にお役立てください。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

手帳や日々の振り返りの書き方を模索する中で出会った本です。

6章立てで、それぞれ以下のように内容が分かれています。
第1章 PDCA日報の説明と書き方のコツ
第2章 実際にPDCAをより早くまわすためのコツ
第3章 日報を活用して成功した4件(著者の顧客)の紹介
第4章 営業力強化の方法
第5章 経理初心者のための財務分析の方法
第6章 経営改善を図るための質問集

「日報」という営業ではおなじみのツールを最大限活用して、山口県を中心とした中小零細企業をコンサルタントされているのが著者の中司祉岐(なかづか よしき)さんです。
当たり前ですが、本書に書かれていることをいかに実践し、そして継続し続けていくか、が本当に大切だと思いました。
そういう意味で、次の文章が印象に残りました。

「予定」はストレスになる、しかも、今までとは違うことをするときには、そのストレスは非常に大きなものになっていきます。
休みの日は家にこもらないようにと予定を詰めていた自分、ちょっと反省。

「やる気」よりも「ストレス」が勝ってしまうと、行動が頓挫する。では「やる気」が「ストレス」を上回るようにすればいい、と著者は下記四つの方法を紹介してくれています。
 1. 影響力のある人に宣言する
 2. ポジティブな気持ちになるための質問をする
 3. 自分のためのご褒美を用意する
 4. プロジェクトに楽しい名前をつける
何事にも熱し易く冷め易い自分にとってかなり有益な情報で、今後試してみようと思います。
他にも為になったことを2点ご紹介。

●キラーワードを探す
見込み客を必ず買う気にさせる「キラーワード」を見つけることが大切。
自分の商品の特性、差別化ポイントを正しく知る必要があるのは当然ですが、なかなか見えてこない時の方法が面白いものでした。
自分の顧客に買った理由をかなり掘り下げて聴く、という方法です。
著者の会社(零細企業向けコンサル)で行ったところ、「若いから」という意外な角度の回答を得たそうです。「自分より若い人に『○○を実行する』と日報に書いて実践しなかったら恥ずかしい」と。自分ひとりで考えても出てこない視点ですよね!

● お客さんを教育する
すでにサービス利用客として最初の段階にいる人(ユーザー)へのフォローとしてもっとも効率的な方法は、サービスを利用したときに「お客さんを教育すること」だそうです。
具体的な例として感心したのが、カット直後と1ヶ月後、2ヶ月後で髪型がどのくらい崩れるかを示す写真を見せる、というもの。「散髪のペースを上げようかな」と心変わりするイメージがつきますよね!
「お客さんを教育する」というとすごく上から目線ですが、「買い方を売り手が設計する」という言葉に置き換えれば腹落ちします。

事前の予想に反して、その内容が経営者向けであると分かり、改めて本を選択する効率の悪さに気づかされました。
ちなみに、この本は会社の経営側にいる友人に贈呈して、必要になるその日にまた購入しようと思います。

0
2019年03月29日

「ビジネス・経済」ランキング