あらすじ
「俗世がもてはやすコメンテーターとやらや、少しは勉強した学校秀才なる者が、実はどれほど凡愚、凡才、凡俗、凡人...であるかということがよく分った」(序章より)
・マスコミ人の真贋を見抜く、古典の智恵。大反響の正論辛口エッセイ、第二弾!!
【続編で批評された政治家・コメンテーター・識者の方々】(敬称略)
青木理
池上彰
枝野幸男
尾木直樹
柄谷行人
木村草太
デーブスペクター
出口治明
鳥越俊太郎
野田佳彦
細野豪志
藻谷浩介
柳澤秀夫
柳田邦男
蓮舫
・・・他、斬りも斬ったり50名超!
<目次より>
序章 今は昔の物語
第一章 朝日新聞大好き
第二章 見識なきメディア芸者
第三章 筋を通せ
第四章 野党の低すぎる能力
第五章 本質にもどれ
第六章 心そして道徳こそ
終章 政策の具体的提言
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
御年83歳のご老体(?)に鞭打ち(本書は昨年の出版ですが)、世にはびこる偽善的正義を叱る内容となっていますが、筆者の中国文学の素養も出し惜しみすることなく開陳しているお得な1冊です。
本書内容には概ね賛同できるという点もよく(ただし近藤誠先生以外は)、特に第6章「心そして道徳こそ」は死刑制度を被害者の立場から考察する鋭い論評も含まれています。
最終章は、具体的な政策提言を行っていますが、国家の根幹にかかわる初等教育についての内容(大都会の公立小・中校敷地に高層マンションを建て、3階以下は学校分とし、幼稚園、保育園も併設、学校生徒であれば格安家賃で入居でき、夜間の教育施設利用も塾やジムなど格安で開放)は、マンションを1つの地域社会の縮図とする発想はユニーク。学校敷地内に育児施設もあれば、働く若い親には安心だし親同士も何かと協力し合える環境が実現できる。また、高校以上については、やはりやる気のあるできる生徒優先で進学させ、勉強の苦手な生徒には手に職をつける技術学校を併設するのもいいアイデアです。機会均等という名の偽善で、学ぶ意欲もない生徒に大学まで教育費無償化などは愚の骨頂です。
今やマスコミ芸者となっている左派筋への鋭い鉄槌をご堪能あれ!