あらすじ
松尾スズキの自伝的要素を含んだ初の長編小説がついに電子化!
巨頭の少年フクスケは15歳にして生家を追われ、未知の大都会東京へと旅立つ。そこで出会った男のいざこざに巻き込まれ、伝染病が蔓延する中、死体の供養をしながら混乱と衰退と過剰が支配する日常を過ごしていた。そして、25歳になったフクスケは、『劇団大人サイズ』を結成する。
純愛・絶笑・神様! 因果の禍にまみれたフクスケの、文学史上類を見ない純愛冒険奇譚がいま始まる。
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Posted by ブクログ
面白い。
小説に入る前に松尾氏の解説みたいなのが入る。
これが長い。実に長い。
そこらの短編小説より長い。
しかしそれもまた面白い。
巨大な頭を持ったフクスケ少年のお話なのだが
中学生という設定からかけはなれたバイオレンスさと
スピード感を持って
物語は混沌しながらも進んでいく。
笑ってられない大惨事だけどどうしても笑ってしまうのは
松尾氏特有のコミカルさにあるのだと思う。
出てくる人みんなどこかちょっとおもしろい。悲劇の中にいても。
喜劇だ、これは。
Posted by ブクログ
頭から爪先まで松尾スズキ。
なんで演劇をやるような気が狂ってて主体性の数値が極振りされてるようなクソ男って、次々と女とねんごろになるんだろう。
Posted by ブクログ
買ったのは2010年12月だからもう2年になる。上巻は、フクスケとミツコが大人サイズを立ち上げてバツイチと出会うまで。舞台のような展開の早さ。
以上。前書き終了。約束どおり・・・のくだりは良かったなあ。
Posted by ブクログ
上下巻一気に読まされました。2Pに一度はぷっと吹き出す、圧倒的な笑いの洪水。セックスに暴力、宗教と致死性ウィルスと世紀末的要素をこれでもかと盛り込み、小説として破綻してる?と読書の不安を煽りつつカオスへと引き込む松尾ワールドにどっぷりとハマる!
Posted by ブクログ
大人計画の劇をより事細かに、舞台では到底表現しきれない部分までをも書いたらこうなった、という感じ。
小説だと肉眼や映像で観るものよりも、いくらでも表現できちゃうから、エグさが半端ない。
スピード感があるからあっさり読めるけど、読んでるときの気持ちは絶対的に「あっさり」してない。
しかし、やっぱり全体から醸し出す「松尾スズキオーラ」が小説に憎めなさを足している。