あらすじ
第43回大宅壮一ノンフィクション賞(2012年)受賞作。
ベストセラー『つなみ 被災地のこども80人の作文集』を企画取材したジャーナリストが描く、7つの家族の喪失と再生の物語。平成最大の災害を、子どもたちは「書くこと」でどう乗り越えたのか?「あれから八年間の日々に」を大幅増補。
解説・細谷亮太
「あの震災後、熊本地震や北海道胆振東部地震、北関東や西日本での豪雨災害など未曾有の災害が頻発し、日本中で自然災害で厳しい体験をする人が増えている。被害後をどのように生き、どのように克服していくかは、先人の声に耳を傾けるのがふさわしい。作文を書いてくれた子たちも、取材に応じてくれた家族たちも、おそらくは心のどこかでそんな思いをもっていたことだろうと思う」
(「あとがき」より)。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
Anak-anak di dalam buku ini sudah tumbuh besar, saya ingin tahu mereka lanjutkan hidup dengan perasaan apa dan menjadi orang dewasa seperti apa . Semoga semuanya merasa bahagia terhadap kehidupan mereka sekarang.
Posted by ブクログ
森健『「つなみ」の子どもたち 作文に書かれなかった物語』文春文庫。
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。東日本大震災であの大津波の惨事を経験した子供たちが書いた7つの作文の背景を丁寧に取材したノンフィクション。
何よりも子供たちの書いた作文から伝わるストレートな思いに驚いた。簡潔かつ的確な表現は当時の恐怖を伝えてくれると共に失ったものへの悲しみ、前を向こうという強い決意が読み取れる。
2011年3月11日14時46分に発生した地震は6分間に及ぶ長い時間激しく揺れ、子供たちの作文にも描かれているようにまさに日本の終わりかと思うような恐怖を感じた。外に避難し、雪が舞い落ちる中、ワンセグ放送を見ると宮古市の港を大津波が襲う映像が写し出されていた。この光景を間近で目撃した子供たちの動揺は計り知れない。1週間後に被災地に暮らす安否不明の両親の元に向かったが、途中で目にした完膚なきまでに破壊し尽くされた沿岸の街の光景は今でも忘れられない。こうした悲惨な出来事に遭遇しながらも互いを思いやり、再び立ち上がり前を向こうとする逞しい思いが、子供たちの作文と後の取材から伝わってくる。
あの日のことを決して忘れてはいけない!