あらすじ
“さて、私は死にたい。心の底から死にたい”死に憧れ、リストカットを繰り返す女が病院で遂に決断。(「ラスト・デイ」)冴えない男が事故で手を切断。新型の義手で力を持った男は、悪者を倒す英雄に憧れ、夜の街に。すると、集団リンチの現場に遭遇し!?(「ロボット・アーム」)自堕落なキャバ嬢は、自分を変えるために憧れのサメを飼う。(「サメの話」)一行目から魅了される毒気と物語センスが炸裂する短編集。
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Posted by ブクログ
ラスト、デイ1年前の友達も家族も上手くいかなくて自分のお葬式のセットリストを考えてた厨二病の自分を思い出して切なくなった。
ロボットアームは、まつパ、眉毛ワックスを終わったあと、なにかの戦いに勝ったような気持ちとなんか似てるなって思った。
虫の眠りが1番好きだった。自分がどう見られるか、その判断は、価値は、そばにいる人で計られるそういうところが共感でグサッときた。最後の1文の
皆、各々が信じる夢の中で、生きているのだから
を4回読んだ。
サメの話は、自己肯定感が低くなった時に、自分は、そう思わないように人間力を上げろとか、実力をつけろとか言われたいんじゃなくて、ただただ話を聞いてほしい、そんなことないよって生あたたかい言葉をかけて欲しいだけなんだなって思った。