【感想・ネタバレ】炭素はすごい なぜ炭素は「元素の王様」といわれるのかのレビュー

あらすじ

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地球全体で炭素(C)が占める割合は小さく、15位にも入りません。それなのに炭素がありふれた物質に感じられるのは、地殻中、それも人が暮らす地表に集中しているからです。人が暮らす地表は「炭素の王国」なのです。そしてこの炭素は、さまざな物質と結合して有機化合物を生み出します。有機化合物の種類は「無数」としかいいようがないほどたくさんあり、炭素がなければこの世は成り立ちません。本書では「元素の王様」といっても過言ではない「炭素のすごさ」に迫ります。

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Posted by ブクログ

大して化学的な知識がなくとも楽しく読めた。
文系の学生に身近で面白い小話を挟みながら授業をする先生、という印象の本。炭素を軸としつつも、誰かに話したくなるような例示が満載で、段々と炭素の存在を忘れそうにさえなった。
特に薬と毒の章は面白く、スイセン、スズラン、彼岸花など身近な植物の持つ毒のエピソードや、フグ毒とトリカブト毒をかけ合わせてミステリー小説顔負けのトリックが用いられた沖縄の殺人事件といったように、スマホで検索したくなるようなトピックが目白押しだった。
化学兵器のために作られ、他に使い道のない分子を「悪魔の分子」と呼び、「人間の悪意の犠牲になったかわいそうな分子たち」と情感的に表現するのも、分子が好きなんだなあ、という感じがして好印象を受けた。
読後にどれだけ炭素のことが印象に残っているかはともかく楽しく読めたのは間違いない。

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

有機化学の面白さを教えてくれる一冊です。自分はあまり有機が好きではないのですが、知っている化合物や構造式が出てくるたびに嬉しくなりました。もう少し有機化学を頑張ろうと思います。。

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2025年07月27日

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