【感想・ネタバレ】戦争論 上のレビュー

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Posted by ブクログ

読みにくさから、長年放置していたのだが、訳者あとがきを読んで、原文が元々難解であり、そのため逐語訳では表現できない部分が多くに渡るため、訳に苦労した旨の記述があった。少々古い翻訳で当用漢字に無いような漢字も使用されているが、読めないほどの頻度ではない。苦労するようならレクラム版を先に読んだ方が良いだろう。

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2014年10月09日

Posted by ブクログ

読みづらいが、内容は興味深い。「戦術的に戦力の逐次投入はあり得るが、戦略上の戦力の逐次投入はあり得ない。」慧眼。

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2010年12月01日

Posted by ブクログ

「戦争論」
クラウゼヴィッツ

「名著で学ぶ戦争論」を読んだ影響で読んでみようと。

クラウゼヴィッツの「戦争論」は
避けては通れない書物であるみたいなので、
上中下、全3巻1320ページを紐解くことにした。


「現代サラリーマンが読んで意味がある著書なのだろうか」

答えは否。

逆に1832年に出版された戦争に関する書物だから。
これは自明なんだけども。

それはともかくとしても。
何より読みにくい。

もともとこちらとしても実用書として挑んでいるワケではないので、
ある程度覚悟していたつもりだが「これほど」とは。

何故こんなに読みにくいのか。

理由としては、文章の一文一文を理解するのに、
著者の意図する総体を分かっていないと分かりづらいためだ。

正直、読んでいて苦痛。修行に近い。
何より、読んでも何一つとして現代サラリーマンの
自分に利するところが何もないというのが追い打ちをかける。

と、この点に関して言えば発想の転換によって、
大きく意味合いが違ってくる。

本書は現実的に可能な限り高次な視点で戦争を通観している。
いわば将軍の目線だ。
(ナポレオン・フリードリヒ大王etc)

一介のサラリーマンブ無勢が
そんな高度な目線に立ち会えるとは。ありがたい。
そんな気概をもって読まなければならない。

そう言った意味でいうならば、
時空と地位を飛び越えた書物といえる。


「戦場のetc」

上中下と分けられた本書において、
上巻は主に「全編に対する心構えをつくる」パートという印象を受ける。

対して中巻からは具体的に「本戦」「行軍」「要塞」「山地防御」「河川防御」
など、急に具体的な事項が書かれ始めて面食らう。

中でも印象に残った章といえば「退却」に触れた章だ。

敵軍敗戦後の退却に対して、
追撃を敢行することではじめて大きな戦果を出すことが出来るなど、
目からうろこ、どころかはじめて習う論法が妙に印象に残る。

NHKドラマ「坂の上の雲」で日清戦争中に阿部寛が演じる秋山好古が
「退却戦こそ難しいんじゃ」と言っていたシーンがよみがえった。


「中道へと転がりがちな分野における信念について」

現代サラリーマンが読んで意味があるのか。という問いに対して、
将軍目線で味わえるという、いわば屁理屈のような回答を出してみたが、
最後にもう一つ。本書に対して美徳を感じた点がある。

様々な要因が入り混じるために、
いくつもの誤った説がはびこる「戦争」という事象について、
再度、公正な立場で、論理的で体系的に語ろうとした点である。

門外漢の自分としても、この試みが途方もない作業であることが分かる。
現に本書の大部分のページがもっぱら
「誤った説を修正する」ことに割かれているからだ。

「戦争」という特異な分野であるものの、
この膨大なページに渡って語られる著者の気概が感じられ、
信念を持つことに対する勇気をもらえるような気がした。

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2014年05月05日

Posted by ブクログ

戦略うんぬんより兵数の多い方が、攻めより守った方が、強い、というなんとも夢のない、というか現実的な、戦争論。核の出現やら、兵器の遠隔操作が可能になった現在では、全く役に立たないだろう戦略が書かれています。

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2009年10月04日

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