【感想・ネタバレ】ある若き死刑囚の生涯のレビュー

あらすじ

罪を見つめ、罰を引き受けるとはどういうことか。死を受け入れ、乗り越えて生きることは可能か。1968年の横須賀線爆破事件の犯人で死刑囚の短くも懸命に生きたその姿を描き出す。

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Posted by ブクログ

1968年の横須賀線爆破事件の犯人である事件当時25歳の死刑囚の手記と加賀乙彦氏との往復書簡をまとめた作品。

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2021年12月13日

Posted by ブクログ

1968年に横須賀線内に爆薬を仕掛け、死者1人・負傷者多数を出し死刑囚となった純多摩良樹の評伝。正直なところ、死刑になるほどのことをしたのだろうかと思いもする。素直そうに思える一方、ところどころ自己顕示欲が強い人のような感じもする。でもそれは、当時の普通だったようにも思う。生まれる前に父は戦死し、幼少期は母にもつらく当たられ、中卒で大工になり、25歳から32歳までは獄中で暮らした。この人の人生って何だったのだろうと複雑な思い。
純多摩は入獄してから短歌を始めた。書中でも何首も紹介されていて、かなりこなれた感じ。短歌にどういう思いで臨んでいたのかとか、もっと知りたかった。
評伝というけれど、ほとんど純多摩良樹の一人称で書かれている。これって著者が書いたものなのだろうか。……とは思えなくて、やっぱり純多摩本人が書いたものなのでは。そして、それを加賀乙彦著にするのってどうなんだろう。

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2019年09月01日

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