【感想・ネタバレ】ある若き死刑囚の生涯のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年09月01日

1968年に横須賀線内に爆薬を仕掛け、死者1人・負傷者多数を出し死刑囚となった純多摩良樹の評伝。正直なところ、死刑になるほどのことをしたのだろうかと思いもする。素直そうに思える一方、ところどころ自己顕示欲が強い人のような感じもする。でもそれは、当時の普通だったようにも思う。生まれる前に父は戦死し、幼...続きを読む少期は母にもつらく当たられ、中卒で大工になり、25歳から32歳までは獄中で暮らした。この人の人生って何だったのだろうと複雑な思い。
純多摩は入獄してから短歌を始めた。書中でも何首も紹介されていて、かなりこなれた感じ。短歌にどういう思いで臨んでいたのかとか、もっと知りたかった。
評伝というけれど、ほとんど純多摩良樹の一人称で書かれている。これって著者が書いたものなのだろうか。……とは思えなくて、やっぱり純多摩本人が書いたものなのでは。そして、それを加賀乙彦著にするのってどうなんだろう。

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