【感想・ネタバレ】経済学なんて教科書だけでわかるか!ボケ!!…でも本当は知りたいかも。のレビュー

あらすじ

経済学の入門レベルの知識をさくら剛が解説。「インドのぼったくりとの壮絶な価格交渉から学ぶ物価の決まり方」「地下アイドルとJKビジネスから学ぶGDP」「ドラクエの世界で金融緩和や財政出動をしてみたら?」など、経済学者では決して書けないバカバカしいけれどわかりやすいたとえ話が満載。

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Posted by ブクログ

経済学について面白おかしく、変わった例えを用いて説明してくれる本です。
少し年齢が離れているからか、僕がメインストリームの文化に触れていなかったせいか分からない例えがありましたが、共通の文化を通じて面白く感じる事ができないだけで内容はとても分かりやすかったです。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

なんとなく分かる、という経済のテーマを本当に面白く再確認することができます!
ドラクエ世代の方達には、特にお勧めです!!

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2024年04月05日

Posted by ブクログ

さくら節が好きで他の本も読んでいますが、この本も変わらず面白い。内容は超入門編だが、著者の趣味全開の喩え話でいつもと違う斜めからの視点を示してくれる。
また稀に登場する真面目な考察もなるほどと思うところがある(合ってる間違ってるは別として。投資を推奨するかとか、新製品に飛びつく人たちとか)

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2020年12月13日

Posted by ブクログ

仕組みが理解できてないからという理由で株をやってないことがコンプレックスで、株の話題になると伏し目がちでうなずいて過ごしていた(わかってる風に)
この本は非常にわかりやすく、行動経済学から昨今のアベノミクスまで卑近な(言葉悪いけどここがポイント)例で説明してあり、読み通すことができた。
今後もしそういう話題になっても、株や投資(正確には投機)の世界にはハーバードやスタンフォード卒業のプロがゴールドマンサックスでプロとしてやってるから、弱小国立大卒の私では太刀打ちできないからやりませんビシッ、と堂々としておきます。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

経済を勉強している人って、何を"教科書"として知識を得ているのでしょう。
経済に詳しい人が行っている、日本の景気対策は上手くいってるように見えない。
つまり、"教科書"どおりになっていない。

そう感じた、さくら剛さんが経済の勉強をして、理解した結果を書き出したのが本書。

経済学の前提となる考え方に「人間は常に、経済的に合理的に行動する」があるそう。
この前提が間違っているか、人によって解釈が違う曖昧なものなのでしょう。
人間はその時々の気分で行動するから「こうすれば、こうなる」という経済理論はないのだと思います。

私は経済学の勉強をしたことがないので、経済学の基本を知りません。
なので、間違った知識が身についていると思う。

認識を新たにしたことを書いておきます。

「これからは投資が必須の時代です!」という無責任な煽りが氾濫していますが、
とある調査によると、54%の人が儲かったと答えているそうだ。
投資はギャンブルだと思っているが、54%なら公営ギャンブルや宝くじより確率が高い。
もっとも、儲かった人しか公言しないし、将来どうなるか確定していないから答えにくいかも知れない。

確実に儲かる保証がないから、「投資セミナー」や「仮想通貨セミナー」で小銭を持っている人から金を頂戴する商売が生まれる。
「投資セミナー」の実態は「投機セミナー」であることも多いので注意が必要だ。
投資とは「将来その商品の価値が上がることを期待して、それを先に買っておく行為」
投機とは「ごく短期間の値動きを予想して頻繁に取引を繰り返す行為」

投機と投資の区別はしておくべきで、一般庶民が投機ゲームに参加するのは危ない。
投資であっても、よく吟味して将来性があると判断したものに限るべきだ。


"財政出動"という経済用語もわかってなかった。
金融緩和は「市場に出回るお金の量を増やす政策」で日銀がおこなうもの。
財政出動は「公共事業や減税」など政府がおこなうもの。


アベノミクスでは、年2%程度のインフレを目標とした政策を行なったが、なぜ2%にこだわるのかと思っていた。
私は、成熟した日本で、しかも人口減の日本では経済成長は不要だという考えだった。
だが、この考えは本書を読んで変わった。
2%くらいのインフレが経済にはいい、とは、物価高にあわせて手取り収入も年々少しずつ上がるのが精神的にいいから。
高度成長期を生きてきた身として、毎年稼ぎが増えるのは確かに精神的によかった!

アベノミクスでの、年2%程度のインフレ目標は何年たっても達成できなかった。
物事って、後になって「あの原因はこうだった」と振り返って言ったもん勝ちっていう側面がある。
「消費増税のせいで景気対策が失速した」など検証のしようがないこじつけがまかり通っている。
アベノミクスの成否については、プロの経済学者でも成否は割れている。
結局は「安倍総理を好きか嫌いか」の問題になってしまったようだ。


「やる気」「元気」「猪木」
結局は、景気とは人の気持ちである。
根性論が嫌われる今の世の中、「元気があれば、経済は良くなる」という教えは教科書には絶対に載らない。


人々が今お金を払っているものは、本来は(お金を払わずにやると)モラルに反する行為である。
モラルに反する行為はお金を払うとモラルが消えて商売になる。
金を持つとモラルが低下するとは、こういうことだ。

日本では「お金を使うのは悪、貯金は善」というデフレマインドが根付いてしまった。
「日本人は世界の人の中で一番お金を持ったまま死ぬ」らしい。

お金が嫌いな人はいないだろう。
お金が好きな人は「お金で得られる何か」が好き。
ならば、お金は使わないと意味がない。
当面生活するには不自由しない見込みがあるなら、節約しないで社会に循環させた方がいい。

本書を読んで、経済学の基礎の基礎が学べたような気がする。

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

非常にユニークな経済学の入門書。
ゲームやアイドルを例に出してわかりやすく解説。
また、著者は海外旅行にたくさん行っているだけに、外国の例は大変興味深い。外国と日本を比べることで、日本のことがよりわかりやすくなります。
僕はこれで初めて分かったことがたくさんありました。

教師にとっては、子どもにわかりやすく話す実例としても勉強になるかも?

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2019年12月24日

Posted by ブクログ

経済学が素人の作家さんが説明した一冊。

インフレやデフレなどのお金の動きをドラクエの世界観に例えた話は面白かったです。経済用語も本当に基本的なものしかないので、経済学について勉強してきたひとにとってはものたりないかもしれません。

経済学の本を一冊作るのに多くの専門書に当たることになり、本一冊の付加価値は読んだ本以上かもしれません。経済学を学びたかったら、自分で本を書くのが一番かもしれません。

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2019年05月19日

Posted by ブクログ

この時期になんか新しいこと学びたいと感じて手に取った一冊。経済学と言われるとざっくりしかわからなかった。この一冊は、誰でもとっつきやすいようにラフな形で描かれている。新しいことを学ぶなら、このくらい軽くラフな感じで始めるのがいいと感じた。そこから深堀していくことが勉強という型にはまりすぎず、楽しく学べるということなんではないだろうか。本書の中で一番印象に残っているのは、投資の章である。近年、投資をすることが美化されているように感じる。ただ、筆者はこの状況に対して一石投じている。もちろん、投資に対して全面否定しているわけではないが、投資と投機を勘違いしてはいけないというのは心に刺さった。特に、投資初心者は投機になりやすく、お金の動向がどうなっているのかいちいち気にしてしまったり、短期間での売買でギャンブル性が強くなってしまうというのも、的を射ていると思った。そもそも論、投資を前面に押し出している人間が、それを聴いている人間に儲かってほしいと思っているのかという前提から疑うこと。確かに投資信託という観点では利点があるかもしれないが、他の観点から見たら、何も知らない素人が投資市場にお金を出してくれているだけでカモとなりうる。何が正解かはわからないが、少なくとも、現代社会で鵜呑みだけは避けた方がいい。まあ、この本を読んでこの感想を持っているのもある意味鵜呑みではあるのかもしれないけど。とにかく考えること、疑うことは習慣化しよう。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

経済苦手だけど、勉強したいと思う人は、導入として読んでみたらいいと思う。例え話がモー娘。やドラクエなどを使っていておもしろい。でも、世代でなければ面白くないかも?

お金とモラルの章は面白かった。
「人々がお金という対価で支払っている世の中のサービスは、そもそも(お金を払わずにやると)モラルに反する行為」という主張に、そういう視点もありかもと思った。人々はモラルの低下を伴う行動を、お金で帳消しすることができると考えているのですね、なるほど。

日本のデフレマインド、なんとなくテンション下がっている感じ。この雰囲気をどうにかすることも大切と書かれていた。気運という言葉はあまり好きじゃないけど、なんとなく国民の気持ちをワクワクテンション上げる方向に持って行くのは大事なのかも。お金は経済の血液なのだから、私も一生懸命、経済活動して、お金を循環させようと思う(微々たる額だけどね)。応援したいと思う地元の飲食店で食事をたくさんするとか、環境問題とかに一生懸命取り組む企業の商品を買うとか、消費を通して貢献したい!

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2024年07月09日

Posted by ブクログ

少し斜めから経済学を教えてくれた、まあまあ面白い本。

なんとなく知ってるけど、深くは知らない言葉を痛快な例とともに教えてくれる。
例えば…

①金融緩和とは、世の中に回るお金の量を増やすこと
②景気対策中に増税(消費税アップ)するのは、浣腸しながら正露丸飲むようなもの

②なんて、何と分かりやすい表現か。著者のセンスが光る。

また、
③ 「消費増税のせいで景気対策が失速した」なんて、占いの後づけと同じ。悲しいのは、検証のしようがないこと。

が、とても合点した。野党がゴチャゴチャ言ってるのも、結局責任がない奴らの後付けの戯言と言うわけだ。

さらに、人間のモラルや感情に関する話題として、
④お金の介在によりモラルは無くせる。それが商売になる。遅刻で罰金→遅刻者が増えた。つまり、モラルが無くなった。
⑤得の嬉しさと損の悲しみは、2倍から2.5倍の感情的な開きがあると言われている。(同じ価値を得た時よりも失った時の方が、感情の揺れが大きい)

は、唸った。特に④。金で解決できるなら、それでいいかぁとなるんだね。

そして最後、

⑥「老害」とは、他人の世界を見る視力を失っている状態

なるほど、自分の経験が全てと思い込み、視野が狭くなってる連中を老害と言うんだなと。この状態は別に老人に限らないけど、比較的老人によく出るパターンだから老害となるんだろう。

と、言うわけで、面白い発想を教えてくれたこの本はまあまあ面白い。

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2020年03月15日

Posted by ブクログ

 なんかあっちゃの方に行っちゃっているような感じでも確信はついているようであり、かといってだまされているような感じもあり、面白いところをついている経済書?

 大切なところはここからって感じもするがやはり本格的には心もとない、で次はどの分野を攻めるのでしょう?


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2019年09月20日

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