あらすじ
坂口征二喜寿(77歳)記念出版
「世界の荒鷲」初の公認バイオグラフィー
「柔道、プロレス、すべての時代の私が詰まっている」──坂口征二
柔道日本一から、鳴り物入りでプロレス界へ転向。ジャイアント馬場・アントニオ猪木とタッグを組んでトップレスラーとなり、新日本プロレスの社長・会長としてプロレス界を支え続けた「世界の荒鷲」のすべて。
「坂口征二──この名前は私の格闘技人生そして人生闘争にとって決して欠かせず消せない4文字です。昭和48年、彼が旗揚げ間もない新日本プロレスに入った時から、私はこの4文字の男に支えられてきたのです」
アントニオ猪木(坂口征二引退記念写真集『黄金の軌跡』より)
第一章 人生のはじまり
第二章 九州に坂口あり
第三章 柔道日本一への道
第四章 天皇杯とプロレス
第五章 日本プロレスの金の卵
第六章 坂口ブームからビッグ・サカへ
第七章 坂口征二の昭和四七年
第八章 猪木とのドッキング
第九章 自ら選んだナンバー2の道
第一〇章 猪木と会社のために
第一一章 世代交代
第一二章 社長就任
第一三章 荒鷲経営
第一四章 坂口会長
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Posted by ブクログ
新日本プロレスの栄光から凋落まで全てを見てきた男といっても過言ではない「世界の荒鷲」実力は猪木以上とも言われながらナンバー2に甘んじた彼の生き様にカッコよさをみる。後に社長から会長へとのぼっていくわけだが、彼なしでは新日本プロレスの今はなかったのではないだろうか。プロレス会社を世間一般並の会社へと変貌させるように取り組んだことは十分にわかる内容だった。インタビュアーたちが語っているように人柄が示す彼らしさが十分にわかる内容だった。
Posted by ブクログ
元柔道家・元プロレスラーにして
元新日本プロレスCEO、坂口征二。僕がプロレスに初め
て触れたのはNET(現テレ朝)の中継番組「ワールドプ
ロレスリング」。シングルだったのかタッグだったのか
はさすがに覚えていないが、坂口はそこでブルート・バ
ーナードと闘っていた。つまり、僕の40年を超えるプロ
レス観戦は坂口から始まった、ということ。
そんな偉大なプロレスラー・坂口征二の、本人公認バイ
オグラフィー。著者の佐々木英俊氏とは、ファンクラブ
「荒鷲」の会長だった人だから、熱の入れ方が半端ない。
なにしろ生誕前の坂口家の人物考察から話が始まり、幼
少期・青年期・壮年期・老年期から現在に至るまでをし
っかり取材。結果500ページ(!)を余裕で越えるもの
凄い作品を作ってしまったのだから、これはもう尊敬に
値する仕事。
本当に「坂口の全て」が詰まった本。
柔道日本一の時代、現役プロレスラーの時代、新日本プ
ロレス社長の時代など、どの時期も不足の全く無い書き
込みがなされており、もう唸るしか無い程。しかも、決
して事実の記述だけが続いている系の作品ではなく、読
んでいるうちに坂口征二という「人物」の大きさが解っ
てくる。これはもう、ノンフィクションの手本と言って
良いかもしれない。
強烈に印象に残ったのは、やはり組織としての新日本プ
ロレスを立て直した時代の章。この部分はリアルに経営
指南書であり、世の企業経営者皆が参考に出来る内容だ
と思う。
ちなみにこの本、今日時点で発売日前なのだが、1月4日
の新日本・東京ドーム大会の日に先行発売されていたの
を入手した。他の人より早く、この本に巡り会えて幸運
だった、と素直に自慢しときます(^^;)。凄いよ、コレ。