あらすじ
おいしいものを食べているときと、いとしいセックスをしているとき、女は一番幸せになれる。台所で立ったまま生玉子かけごはんをすする自由。深夜のラーメン屋で相席になった男とのラブアフェア。恋人の裏切りを知った後に食べるチーズの官能。逝ってしまった大切な人たちを想いつつ縁先で傾ける日本酒と肴。味覚と心を研ぎ澄まし、人生の酸いも甘いも楽しむ女たちを祝福する、美味なる短編集。
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心も体も美味しいもの。
最近、食べものの描写が美味しいエッセイぽいものを求めてた私にぴったりだった。酸いも甘いもあるからこそ極上な人生…わたしも季節に寄り添って生きていきたい
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三大欲求のふたつを取り上げる作品
ふたつが満たされれば、ココロは満たされるのでは。と思った。し思い当たる。
年齢、家族の背景を短編でイロイロな女性が主役。きっと誰かに当てはまる。こんな生き方をしてみたい。こんな女友達がいたら。もしかして母ってこうなのか。とかも思ってしまう。良い意味で。笑
サクッと読みやすく、おススメです。
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欲しがりましょう3大欲
どれも経験したことのないものファンタジーだけど実にリアル
話したことのない誰かはこんな経験してそうだなみたいなファンタジー
すきでーす
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壇蜜さんの解説でスッキリした。
食と性を繋げると不快に思う人間もいるけれど、やっぱりどうしても繋がっているのが生活なんだと思う。
ある特定の食べ物は自分の中で特別で、ある人とある場面を思い出してしまうということは誰しも持っているかもしれない。また、あの人を思い出したからあれを食べたいという感覚もあるはず。
「なんで素敵な夜」の男性2人には嫌悪感しか抱けなかった。
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この小説、映画化したのを観たかったんだよなぁ…と思いつつ購入。
女の食と性がテーマの短編集。25編収録なので、超短編と言っても良いかも。合間に男が主人公のお話もいくつか有り。
正直、最初の方は、似通った感じのお話が多いなぁと思いながら読み進めた。いちばんのテーマが食だから、当然何かしら食べるシーンは出てくるのだけど、それ以外の設定の部分が…不倫とかワンナイトラブが何度か出てくる感じで、性もこの小説における大事なテーマだからその設定に偏るのかしら…と思いながら読み進めていったら、後半は前半とは違って粒立った印象に変わった。
単純に私の好みの問題かもしれないので、後半のお話の方が自分好みのものが多かったのだろうと思う。
食と性は切っても切り離せないと聞いたことがある。確かに、2人きりで食事をするって、よくよく考えてみると結構いやらしい。
生理的に受け付けるかどうかというのも、その2つの行動が指針になるというか、食の場面で相手を受け入れられないと、その先にはなかなか進めない気がする。
この短編集に登場する女たちは、食欲も性欲も旺盛だ。彼氏だったり不倫相手だったり一夜限りの相手だったりと、食事をともにして、セックスをして、その後続いたり別れたり、だけどその合間にもよく食べる。
台所で立ったまま掻き込む卵かけご飯、深夜お酒の後に食べるラーメン、男と交わった後に味わうチーズとワイン。食の種類も男との関係性も様々だ。
解説が壇蜜というのも何だかとても良かった。彼女はこの映画版に出演しているらしく、どの物語のどの人物役なのかとても気になった。
性的な部分を前面に出して芸能界で売れた彼女が、食のPRをする仕事に就任した際に、一般の人からクレームが入ったという話が興味深かった。性と食は切り離して然るべきではなく、むしろ深く繋がっているはずなのに、日中それを見ているときはそういう風には感じないのだな、と。
解説までが1つの短編のような作品でした。
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面白かったです。
仕事して食事してセックスして恋愛に悩んで…生きている、と思いました。
出てくる人たちがパワフルですし、食べものもとても美味しそうです。そして、ほぼ皆さん自分で自分の生活を回していて素敵。
食べることはこれからも生きていこうとすることなのだろうな。先日読んだ「死にたくなったら電話して」のふたりは、食べることを辞めていて緩慢に心中していってるようなものでしたし……。
「なにも若く見せたいために余分な肉を恐怖するのではなくて、余分な肉は身体だけでなく、確実に精神をも鈍くさせる」という、「きもちいいのが好き」の考え方にとても共感しました。わたしも身体を絞ることは続けて行きます。
恋はあっても無くても、きちんと食事をしながら日々生きていこうと思いました。映画も気になるなぁ…壇蜜さんの解説も面白かったです。
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10年も前の小説のようだけど、昔感は全くと言ってない。出てくる料理は美味しそうで、なかなかオシャレ。
食と人生と幸せは密に結びついてるなーとしみじみ。
メーキングファミリー、闖入者、賜物がお気に入り。
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食欲と性欲は似ている
主に「食」をテーマにした短編集。
女性が主人公で食を通じての人間関係を描いている。
(何作かは男が主人公の話もある)
男と女、父親と娘、母親と娘。
短編のほとんどが食から性へとつながり、人間の欲求と感情が上手く伝えられている。
男性が読むより女性が読むほうがより感情が伝わるんじゃないかな。
一つ一つの話が短くてスラスラと読み進める事ができます。
映画化にもなっているので今度見てみようと思います。
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映画化されて、知った作品。
自分の欲求に素直な女たちが出てくる、食と恋愛の超短編集。
美味しいものを食べるということは、丁寧に生きることでもあると感じた。
「桜下美人」の、おはぎの話がよかったなあ
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私にとって思い出されたのは母のインスタ。
一篇を読むたび、首を捻ったり、胸が重くなったり、思い出される何かにぼーっとしてみたり。
特別夢中になったわけではないけど、思い出しては手に取りたい一冊。
料理が得意な母の手で、美味しいものが好きな三人姉妹に育った私にはなにかと家族のような距離感の小説だった。
解説が壇蜜で、嬉しいおまけのような気持ち。
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食とセックスにまつわる短編集。
食とセックスって、ものすごく関係性が深く思えるし、(壇蜜さんが解説で言っているように)相性が悪いとも言える。
でも、人間の三大欲求のうち記憶が残るのは食と性だけ。様々な場面で関係してくるのは当然かもしれない。
収載されている作品はいずれも食と性に関する短編だが、なぜだが生と死を連想するものが多い。男女の関係だけでなく、人間として欲望にどう向き合うのかを考えさせられた作品だ。と難しく書いてしまったかもしれないが、登場する女性たちの嗜好にニヤニヤしたり、驚かされたり、応援したり…、様々な楽しみ方ができる短編集だと思う。
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「人生の酸いも甘いも楽しむ女たちを祝福する」とあらすじにもあるように、背中をそっと押されるような温かみのある小説だった。この本を読んでいると、失恋しても大丈夫、世界にはたくさん素敵な出会いがあり人生なんてまだまだ分からないものだなぁと感じるようになった。それが面白くて勇気をもらい、これからも「私が私でありさえすれば、あとのことはわからなくたっていいや。333ページ-なんて素敵なせかい-」 の気持ちを大切にしようと思った。
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短編小説なので時間がある時にサクッと読み進められて良かったです。
この本を読んでいて、
あ、意外と思い出と食って繋がっているんだなぁと思いました。そうすると、そこに恋や性も絡んでくるわけで…。
本の内容自体がものすご〜く面白いっていうわけではなかったのですが、人の人生を覗いた楽しさや、自分のことを思い出すきっかけにはなりました。
◎好きな話
・ピクニックの支度をしたが父がこなくて
泣きながら食べた母の話
▶︎そう、母も泣くんですよね。私も、母が泣いてる姿を見て、母も1人の人間なんだ、弱い時だってあるんだ、そう思いました。子どもの前では強くいようとしてくれるものの、母も1人の女性の人生を歩んでいる。かつて、そう気づいた時、自分はちょっと親離れしたというか、心が少し独立したような気持ちになりました。
・ラーメン↔︎ の話
▶︎自分的にラーメンってなんか元気な時に食べたいもので、エネルギッシュの象徴。彼とハシゴ酒して、一晩の…という流れになんだか若い頃を思い出して懐かしいような気持ちになりました(笑)
・函館のカフェの話
▶︎北海道の寒そうな白い景色と、カフェに入った時や彼との関わりで感じられる心身のぬくもりみたいなものが良かった。
・おはぎの話
▶︎物語の最後は、読みながら本当に春の夜の生ぬるい風を感じるようでした。すぐに次の話を読み始める切り替えができなくて、一度本を閉じて、しばらくその先を想像して余韻に浸ってました。
◎この本を読んでて思い出した自分の恋と食の思い出
・まだ恋愛経験が浅い頃は好きな人とご飯に行くと緊張して喉を通らず、全然食べられなくなりました。普段はよく食べるのに。可愛いかった時もあったなぁと思います(笑)
・自分勝手だった年上の元彼は、奢ってやった感を出してきて嫌だったなぁ。当時彼が社会人、私が大学生でした。私が社会人になってから同じお店に1人で行き、自分のお金で食べました。もうあの時のあなたの年齢に追いつきましたけど、そんな恩着せがましくしないのに!って、思いました(笑)
・その後何回か恋をして付き合ったり別れたり片思いのまま終わったりしましたが、失恋するたびに、たくさん泣いて、食事が喉を通らなくなったなぁ…。ある元彼に浮気されて別れた時は、人間不信になり本当に何も食べられなくなりましたが、母が作ってくれた海苔巻きと、父が買ってきてくれたケーキが美味しくて、当時なぜかそれだけは食べられて、今でも思い出します。
・流行りのマッチングアプリなどでも何人かお会いしましたが、酒ばかり飲みたがり(飲ませたがり)誠実なフリして誠実じゃない男。お金を持っていることをチラつかせたり、たくさんの優待チケットを見せてきたり、連れて行ってくれたご飯は美味しかったけど、金や物で釣ろうとしてるのが滑稽だった男。色々でした。
・その後、過去1番(?)の大恋愛だった元彼と別れ話の決着をつける日。私の家に来てもらったのですが、待ってる間、私は唐揚げを揚げました。今思うと、何で?って感じですが、本当に何ででしょう。待ってる間の手持ち無沙汰が辛かったのと、もしかしたら、ワンチャン美味しい手料理に後ろ髪引かれて考え直してくれるとでも思ったんでしょうね。彼は一つつまみ食いして「美味しい」と悲しそうに笑ったのに、話し合いの末、去っていきました。好き同士だったけど、働き盛りの自分達はお互いの仕事が忙しすぎて互いに負担になってしまい、気持ちとしては未練が残る別れだったのです。
しかし私は、閉まっていく玄関で大泣きしてから、割とすぐにキッチンに戻り、冷めた唐揚げを1人もりもり食べました。今までで1番辛い失恋だったのに、今までの失恋は毎回食べられなくなっていたのに、何故かいつも通り食べられて。強くなったのかな?何か自分の中の"気"が、これで良かったんだよ、強く生きろと背中を押してくれているような。そんな夜でした。
・↑の大失恋の後に出会った男性との初デートで、私の好物の食べ物が有名なお店に連れて行ってくれました。私は、実は来たことがあったのですが、初めてのフリをしました。もりもり食べる私を優しい目で見つめてくれて、不慣れな彼が一生懸命調べてくれた気持ちが嬉しかったので。結婚し、今でも何でも話せる相手ですが、このことだけは話していません。あの時は美味しいお店連れて行ってくれてありがとう〜って言ってます(笑)隠し事したくなくて本当のことを言いたくてウズウズしているけど、夫の"自分が調べた店で喜んでくれた"という体を保つことにします(笑)
そしてまさにこの本を読み終わる頃に突然「唐揚げ食べたい」と言われて、「今夜は唐揚げにしよう」と伝えると、いつもに増して飛んで帰ってきた夫。温かいままの唐揚げを、2人で一緒に食べた瞬間、幸せを感じたと共に、あの時泣きながら唐揚げを食べた私に、別れを選んで大正解だよ!と心の底から思いました。
・・・と振り返って、なんだかんだ恋の数だけ、その相手との食の思い出もあるのかも。なーんて思いました(笑)
今はもう新しい恋はしないけど、人生の節目、節目、辛い時、幸せな時、また違った形で食との思い出が増えて行くのだと思います。最近は人生最大の悲しい出来事があり、気分転換に本を読み耽っていますが、こうして1人カフェでコーヒーを飲みながら過ごす時間も思い出になるのかもなぁ。
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各話セックスが絡む短編集。女性が主人公で恋愛に絡む色々なお話。冒頭に「スローフード、スローセックス宣言」なるものがあるが、それにそった連作ものというわけでもない印象。読みやすかったが、それほど面白いという感じでもなかったかな。
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食と性の話。
恋愛経験の少ない私には共感できない部分が多かった。でも、いつかこういう風に感じられることができたらおもしろそうだなと少し羨ましく思った。
いつでも自分が優先で。相手にハマることができない自己愛が強い部分は、恋愛を楽しむのには少し邪魔なのかなと思ったり。自分を相手に合わせずに一緒にいられる人に出会いたい反面、自分を変えても良いと思えるくらい夢中になれる人に出会いたい気持ちもある。
周りが結婚していく中、先の見えない自分の将来を憂うこともあるけれど、悩んだとて良い人が現れるわけでもないから今できることをやっていこう。
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女の恋愛✖️食の超短編集。
というか性欲✖️食欲と言ってもいいくらい、欲望が満ち溢れてる女ばかりなのに、不思議と清々しい読後感だった。
実際、三代欲求だから当たり前かもしれないけど、性欲と食欲はすごい似てると思っていて、でもオープンにするのはタブーというか、恥じらいを持つべきみたいな女性観がある中で、彼女たちの豪快さが気持ちよかったからかもしれない。
浮気や不倫が多めだったのが謎だが笑、なんだかんだ女の方が人生楽しむの上手いんだなと思う。
面白いテーマだから、もっと長めのストーリーも読みたいなと思った。
Posted by ブクログ
美味しいご飯とセックスの話
女の幸せってこの二つだけなんかな
そんなに男って大事なんかな…とか思ってしまったけど
この本のテーマがご飯とセックスなんだからそりゃそうか
オムニバスやからかさらーっと読めた
Posted by ブクログ
食と性。
人間の本能に埋め込まれた快楽。
美味しそうな食事やお酒と一緒にどうぞ…っと
まるでメニューの一部のように描かれるセックス。
小気味良くサラリと読めた一冊。
Posted by ブクログ
性欲と食欲。どちらも上手く取り入れられたら上手く生きていける気がする。ただ、短編の短編みたいな、ほんとに1話が短いのであっという間。