あらすじ
正月明け、学生寮に戻った宗田真響はルームメイトの鈴原泉水子の変化に気がつく。「相楽と休み中に何かあったのだ」祝福すべきなのに、なぜか喜べない真響。泉水子の相手が深行と確定されれば、泉水子を中心とする「チーム姫神」の中で、忍者の家系宗田家と陰陽師の家系高柳家とのバランスが変わってくる。そんなある日、横浜のスケートリンクで合宿が行われることになるが、これは宗田家がスポンサードとなりチーム姫神、及び真響が隠れ蓑に婿候補と報告した深行を見定めるために仕組まれたものだった。大殿である祖父が本気で彼女の婿取りに乗り出したと聞いて、うんざりする真響。そして始まった教室に現れたインストラクターは、アメリカ留学中の真響の従兄弟、克巳だった。彼は真響に結婚を申し込むが、彼女に対する執着が悪霊を呼び寄せてしまう。ファン待望、RDG新刊ついに文庫で登場!他に「影絵芝居」「九月の転校生」「相楽君は忙しい」も同時収録
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おもしろい!
最近になって、アニメを見返したんですが、
続きが気になり一気に小説を買いました。
この巻が最終巻ですが、とても面白かったです。
この前の巻で少しもやっとした終わり方をしていたが、
これを読むとスッキリします!!
アニメ見てた人は是非見てほしい小説だなと思います。
Posted by ブクログ
真響が抱えているどこかこうもやもやとした気持ちがとても思春期らしいというかなんというか…
でもそんな時期に婿候補の話が出てくるのは立場故といえど、どこか達観している真響といえど、酷だなと。
泉水子と深行のその後を少し知ることができたのも楽しめました。
Posted by ブクログ
前半3話の深行視点の短編で、深行は意外と前から泉水子のことを意識していたんだなーと分かってニヤニヤしまった。
泉水子から見れば完璧に見える真響も、彼女の視点から見れば色々なことを抱えていることがわかる。真響には幸せになってほしいなー。
泉水子と手を繋いで得意げな様子でリンクを滑る深行が可愛い(笑)
Posted by ブクログ
目次
・影絵芝居 相楽深行・中三の初夏
・九月の転校生 相楽深行・中三の秋
・相楽くんは忙しい 相楽深行・高一の秋
・氷の靴 ガラスの靴 宗田真響・高一の冬
最初で最後の短編集は、楽しかったです。
深行(みゆき)は割と最初から泉水子のこと気にしてたんじゃん。
ただ、女の子に拒否られたことがないから混乱しただけ。
まさか男子全般に免疫がなくて、女子に対してもほとんど人見知りをするような人間がいるとは思わなかったかもしれないけれど、泉水子はそういう子。
大切に箱に入れられて育てられたから世間知らずなうえに、自己評価が異常に低い。
私もたいがい病弱で体育も小3冬から中3終了まで出たことないけど、それで自分はダメ人間なんて思わなかったもんなあ。
運動神経いい人には憧れたけれども。
そして真響(まゆら)の目から見た、「チーム姫神」。
泉水子を守りたい、泉水子に手を出すなんてたとえ仲間であろうとも許さない。
そんな潔癖な真響は、しっかり者でありながら初恋もまだな潔癖な少女。
彼女にとって何よりも大事なのは弟・真夏を守ること。
真夏の心臓が止まった時は、自分の心臓を移植してほしいと本気で思っている。
真響と真夏の三つ子の兄弟真澄は、幼い頃に亡くなって、その後心霊になった。
けれどその姿は兄弟にしか見ることができず、戸隠の一族は真響を一族の長としようとしているが、本人がそれを受け入れないがために、今回スケート学習という機会を使って、真響を取り込もうとする。
少女の潔癖なまでの頑なさが、少し痛々しい。
けれど、最後にちょっと明るい兆し。
あなたはまだほんの子どもなのだから、そんなに全部ひとりで背負わなくていいんだよと、言ってあげたい。
Posted by ブクログ
真澄とおじいちゃんが再会できたのには泣いてしまった…本当に良かった
シリーズ最終巻を読んでから時間が経ってしまったので
だいぶ忘れてるところも多かったけど
自分もまた彼らに再会できて良かった
そうか、真響は早川先輩に…?ふふ
高柳は相変わらずお呆けちゃんでかわいかった
頑張って修行してね
深行の覚悟もかっこよかった
泉水子が選んだなら、自分にとってもどうでもいいものじゃない
…アツイじゃあないか
目的のために自分を押し殺しがちなカップルだから
ちゃんと幸せな時間も過ごしてくれたらいいなと思う
心情としては、チーム姫神が最後の答えにたどり着くまで、読んでみたいけど
作者さまは書く気はないのかな…残念だな
Posted by ブクログ
いきなり番外編を読んでしまったらしい。本編終了後に出版されたようだ。
「影絵芝居」
「九月の転校生」
「相楽くんは忙しい」
「氷の靴 ガラスの靴」
だんだんと登場人物の人間関係や性格などがわかってくる。
最後のが一番わかりやすい。結界、陰陽師、世界遺産。
いまいちわからんのもあるけど、本編を読めば腑に落ちるかもー
読む順番を間違えた
Posted by ブクログ
泉水子ではなく、深行視点での本編中の補完話や、真響視点での後日談というのに驚きました。
泉水子は今回は最初から最後まで主役にならず。
活躍はしますけど、彼女視点では描かれない。
他の人から泉水子がどう見えていたのか分かって興味深かったです。
深行視点も嬉しいサービスでした。
泉水子と離れている時の話でしたから余計に。
後日談は宗田家が中心の話だったから、泉水子や深行はサブキャラ扱いでしたけど、ゆったりとですが何だかんだで仲良くしてるようでよかったです。
泉水子の言動に一喜一憂してるげな深行が見られただけでもよかった。
振り回されてるのは彼の方の模様。
二人揃って「ココア」で動揺するのも可愛かったです。
後、さり気にポチが不憫だったのも癒しでした。
彼、真響の恋の相手にすらなれないのか……本当に不憫だ……