あらすじ
“白薔薇の精”――かつてそう呼ばれていた元愛妾マリオンは、国王の寵を失い、湧水豊かな田舎で暮らしていた。もう恋などしない、ましてや結婚など……それなのに国王の命でパヴェア伯爵であるジョスランと結婚をすることに。そして無骨な男ジョスランもまた愛を見失った男だった。「私たちはどうやら似たもの同士らしい……傷を舐めあうのもいいと思わないか？」ふくらみを包み込む手、ふくらはぎの形を辿る指先、耳の軟骨を食む唇。その全てがマリオンの心に華を咲かせていく。過去を振り払うように甘美な愛欲に身を任す二人だったが……。濃密な夫婦愛×子供と二匹の猫、それに六匹の犬たちまでもが加わったヒストリカル温泉ラブロマンス！
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ほろ苦い
不器用で心に傷をもつ、似たもの同士の大人の恋の物語。
答えのあるもの。答えを見い出せないもの。
目に見えること。心で感じること。
カラクリが解けた時、二人の心も解き放たれ関係性が明らかに変わった。
素直になった二人はまるで子供のようで愛しさが募る。
繊細でドラマティックな素敵な物語でした。
素敵なつながり
とても幸せな気分になりました。
ストーリーがしっかりしているので、ハマります。
いろいろと傷を持つ人たちが、少しづつ歩み寄ったり、時には距離を置いたりしながら、前に進んでいく姿は素敵でした。
途中から、ハラハラする場面もあって、ドラマティックなんだけど、現実的でもあり、、、だからか、時代背景とかは異なりますが、身近に感じられました。
SSがキュンキュンしました。
