あらすじ
仕事や家族の人間関係の中で、自分ばかりが我慢していたり苦労していたりするように思えてならない。こうした感情は、なぜ生まれてくるのだろう。本書では、負の感情の正体を突き止め、終わりのない被害者意識から抜け出す方法を伝授。
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Posted by ブクログ
うまく行かないとき、自分もそうですが、つい周りのせいにしてしまいたくなることがあります。
著者の言葉は、そんな気持ちを一刀両断している感じがします。
「人は苦しいけれど現実を認めることで前に進める」
「どんなに不満でも、不安を避けたい。人は成長と退行の岐路で、成長を捨てる。だが人は成長することで幸せになれる」
「自分の心の中を見ているのに、相手を見ていると思い込んでいる人のどんなに多いことか」
端的に言ってしまうと、不満を他人のせいにして、自分を省みることを回避する傾向がある人は、成長することもできず、幸福になれない、ということでしょうか。
客観的に自分の立場を見ることが出来るとき、次のステージが見えてくるのでしょう。「日のなごり」の最後のシーンでスティーブンスに「気付き」が訪れる瞬間がありますが、そのシーンを思い出しました。