あらすじ
現代に転生した作家の樋口一葉。前世と同じく浅草で和雑貨屋を営む彼女のもとには、怪奇小説家の泉鏡花に、森鴎外の娘・茉莉など転生者が集まり、にぎやかな毎日を送っていた。ある日、茉莉の同級生で蔵前女子高校に通う菊池優奈が店にやって来る。聞けば、彼女が所属する水泳部で怪我人が続出する事件が起きているという。そこにあやかしの気配を感じた鏡花は、一葉に「水泳部を調べたい」と切り出して……。転生した文豪コンビが織りなすあやかし怪異譚。
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Posted by ブクログ
転生しかつ前世の記憶を持っている泉鏡花と樋口一葉があやかし絡みの事件を解決していく物語。
転生した方々が、当時のお名前のままで執筆活動しているので、現代の人たちが混乱しないかしらと、変なところが気になりましたが、それはさておき。
文豪たちがあやかし事件に絡むとなれば、その事件を起こしているのもまた……と予想はできましたが、やはりあの方登場かと思うと、分かっていてもワクワクしました。
泉鏡花が勝つか、黒幕が勝つか。
ここでは決着ついていないので、気になります。
気になると言えば、泉鏡花と樋口一葉の関係性。
彼女にはあまりその気がないけれど、泉鏡花の片想いのように見えるし、かと言って彼自身がまだ曖昧な態度を取っているので、どうなのよ実際と問い詰めたくなるし。
あやかしの謎より、そこの結論の方が気になりました。
で、どうなのです、泉先生。