あらすじ
「教養」とは、世の中に溢れるいくつもの正しい「論理」の中から最適なものを選び出す「直感力」、そして「大局観」を与えてくれる力だ。では教養を身につけるためにはどうしたら良いのか。教養の歴史を概観し、その効用と限界を明らかにしつつ、数学者らしい独創的な視点で「現代に相応しい教養」のあり方を提言する。大ベストセラー『国家の品格』の著者が放つ画期的教養論。
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Posted by ブクログ
私は大分の唐揚げが大好きだ。
でも、それを食べなくても幸せに生きれる。
そして、大分の唐揚げを食べずに人生を終える人を
心底気の毒だと思う。
誰かにとっての唐揚げは、なくてもいいもの。
誰かにとっての唐揚げは、人生を最高においしくする。
教養のとらえ方は、こういうことなんだと思う。
そして教養は、そんなことあるのか、というモノの見え方を広げて、考える人を作ってくれる。
その教養は体験でも読書でも深まる。
ただ、読書をさけては深められないんだということを著書の中で明快に示してくれてます。
そして縁遠い国家という言葉。
そこで国家を、大分の唐揚げ、と強引に言い換えてみた。
グッと近づいた。
「大分の唐揚げを後世に残したい。」
なんだか可愛くもあり、かっこよくもあり、
私の言いたいことに他ならないです。
きっと、ここに行きつけたのは読書した成果だと思う。
Posted by ブクログ
この先生きていくためにはもっと教養を身につけていかないといけないと言う事を繰り返し言っています。
この本を読みながら、もっと教養が身につくような本読まないな~と思ってくる作品です。。
Posted by ブクログ
ギリシア・ローマ文化をスタートとした「教養」というものと国家がどう付き合い、またその付き合い方により国家がどのような運命を辿ったか、主にドイツやイギリス、アメリカ、そして日本といった国を中心に論じている。
ここでは教養プラス「ユーモア」を大切にしているイギリスが教養とうまく付き合っているとされている。それについては学の浅い私には正誤はわかりかねるが、頭でっかちにならずにユーモアを大切にすることの必要性は同感である。
この本で私が一番納得したのは、民主主義の欠点をズバリついているところ。つまり大衆が政治に参加するためには大衆にも「教養」が必要であるが、現代の民主主義は経済性や効率性ばかりに目が行き、教養が疎かになっているために単なる衆愚政治に陥っているという点。
そのために日本人は哲学や自然科学といった従来の教養のほか、芸能や大衆文化も含めた教養を身につける必要があるとしている。
さて、これらの教養が私たちにとって必要なのかは私にはわからないが、少なくとも政治家を選ぶのに必要な教養が我々に備わっていないのは確かである。その結果が現在の日本の政治、である。まさにいい得て妙だろう。
Posted by ブクログ
ものすごく単純な解釈をすれば、リテラシーを高めるために本を読んで教養を身につけようという内容。
藤原先生はロマンチストに見えますね。