【感想・ネタバレ】仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのかのレビュー

あらすじ

明治百五十年でも語られない闇の部分、それが廃仏毀釈だ。実は、興福寺阿修羅像、五重塔も消滅の危機にあったのだ。神社と寺院を分離する政策が、なぜ史上稀な宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか? 鹿児島、松本、伊勢、東京、奈良、京都など日本各地に足を運び、埋もれた歴史を掘り起こす近代史ルポルタージュ。

【目次】
はじめに

第1章 廃仏毀釈のはじまり ──比叡山、水戸

第2章 維新リーダー藩の明暗 ──薩摩、長州

第3章 忖度による廃仏 ──宮崎

第4章 新政府への必死のアピール ──松本、苗木

第5章 閉鎖された島での狂乱 ──隠岐、佐渡

第6章 伊勢神宮と仏教の関係 ──伊勢

第7章 新首都の神仏分離 ──東京

第8章 破壊された古都 ──奈良、京都

結びにかえて

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Posted by ブクログ

ネタバレ

廃仏毀釈の資料は乏しく、著者が丹念にその場所を取材して実態を掴もうとしている。その激しさは地方によってかなり異なり、各々の理由が考察されていて興味深い。鹿児島(薩摩)ではほぼ100%の寺院が消失したのは維新を主導していたからだと思っていたが、同じく維新を主導していた長州ではそれほどではなく、その違いの考察も面白い。

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2022年01月05日

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