あらすじ
【悲報】日本人、恋愛もガラパゴス化していた?! ――西欧の恋愛制度が確立していく歴史を追うとともに、それが日本に輸入され、いかに変質したのかを、気鋭のプルースト研究者が軽妙な筆致で綴る。 古代ギリシャ、古代ローマの恋愛/キリスト教と恋愛/中世宮廷恋愛/ロマンティックラブとは?/明治期から大正期にかけて――日本における「恋愛」の輸入/西欧における恋愛肯定論と否定論、精神分析のヴィジョン/現代日本の恋愛
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Posted by ブクログ
最近ジェンダーや環境の性格形成への影響、その時代変化など知りたいと思ってたので、恋愛制度の変化というより、価値観の違いに興味をもって読んだ。図書室で発掘。
やはり時代、場所によって恋愛、また結婚の制度は様々であり、その「型」にはまって人間は生きている。
恋愛=結婚ではないし、恋愛に肉体的欲望を結びつけなかったり、過去に同性愛が推奨されたりした世界もあった。
戦国時代なのか、貴族社会なのか、政策によって求められる人々の考え方は変わる。
私の価値観は今私が生きている現代日本の「型」である。
他の時代や国の価値観を否定しても、それは自分がその世界に生きていたら当たり前の価値観である。
身近な人々の感覚さえ分からないことがあるのに、その国、時代の人々の感覚は言葉で説明することは難しい。
倫理の教科書で理解出来なかった、恋愛は自分が幼い時の親のイメージを追い求めてするものというフロイトの考えがわかったし、納得した。
これからの恋愛がどうなっていくのかワクワクする。
もしかしたら
結婚制度が無くなるかもしれない。
浮気がいけないことでなくなるかもしれない。
自分の生きる世界の当たり前を、自分を正当化する理由にすることは正しいのか。
相手の価値観とのすり合わせが大切。