【感想・ネタバレ】強いられた情事【ハーレクイン・セレクト版】のレビュー

あらすじ

メグは飛行機で黒髪のハンサムな男性ニクラスと隣り合わせた。機内が消灯した後も話は弾み、いつしかキスを交わして……。濃密な愛撫は地上に降りたあとも続き、メグはこの見ず知らずの裕福な男性に求婚されると、魔法にかかったようにバージンを捧げ、二人は一夜で夫婦になった。だが翌朝、夫は忽然と消えた――新妻をベッドに残したまま。1年後、心を閉ざしたメグの前にニクラスの弁護士が現れ、彼が無実の罪で拘置所にいるという驚くべき事実を告げた。ニクラスに会えるのは法的な妻であるメグだけで、面会を許される唯一の理由が、“夫婦の営み”の要求だというのだ!

■メグは悩んだ末、ニクラスを救うために拘置所を訪れます。ところが、夫婦用面会室で情熱的な再会を果たしたあと、彼は離婚話を切り出し……。HQロマンスとイマージュの両方で活躍する人気作家キャロル・マリネッリの衝撃的なロマンスをお楽しみください。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったです。
読み終わった後、何かとても明るい気持ちになりました。

ヒロインとヒーローはたまたま飛行機で隣り合わせになり、一目惚れで激しく惹かれ合いました。
最近、日本の芸能界でも「交際ゼロ日婚」が話題になりましたが、この主人公カップルは交際どころか、出逢って一日で結婚を決めています。
しかし、今の時代、この手の展開は満更、小説の中の絵空事だけではないようにも思われ、かえって私にはリアルさを感じさせました。

-それほど互いを意識し、求め合ったにも拘わらず、「夫」となったニコラスはわずか一日で心変わりをし、ヒロイン、メグの前から無情にも去ってゆきました。
1年後、傷心の彼女の元に届いたのは、「夫」が詐欺などの容疑で刑務所に入っており、しかも彼を救えるのはメグしかいないという宣告で-。

結局、ニコラスがメグに突然別離を告げたのには彼女を守りたいという理由があることが判ります。
メグは誠実で、優しい女性ですね。ニコラスに別離を切り出す正当な理由があると判ったのはメグが彼に面会するため、ブラジルの刑務所を訪れた後のことです。もちろん、彼女はニコラスの友人である女性弁護士に請われるままに、「夫」を救いにいったのですが、私がもしメグの立場だったら、絶対に行きません。
理由を知る前に、突然心変わり(実際は彼なりの理由があったわけですが)したニコラスを許せないと思うからです。
メグの勇気と忍耐強さ、優しさが結局、メグだけではなニコラスも救うことになりました。

気になるのは孤児であったニコラスが双子であったという設定です。物語りも終盤になって突然、それが表に現れるのがあまりにも突飛な気がします。もうちょっと前半くらいに伏線があっても良いような気がします。
あとはメグの職業が弁護士というのは良いけれど、実に弁護士らしくない-というか、物語りを読んでいて、彼女が弁護士だとすんなりと感じられる部分があまりないのです。
冒頭、二人が出逢うシーンといきなり結ばれるまでの過程描写が真に迫っていたため、メグが弁護士らしくないところが余計に気になりました。

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2019年06月09日

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