あらすじ
世界中のユダヤ人に話題の予言書『Final Crash』。リーマンショック、通貨戦争、金の高騰などを的中させた。2011年以降はどう記されているか。米国債・ドルは大暴落するのか。ユダヤ人の国際渉外弁護士が同書の翻訳引用権を獲得、世界経済の動向を読む!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
■経済
1.米国では、消費者は住宅ローン、クレジットカード・ローンという負債の山を、国家は国債という負債の山を築いているこの膨れ上がった負債がいずれ清算される時、ファイナル・クラッシュー最終的な破局が生じる。
2.ファイナル・クラッシュが起こると、貨幣が価値を失い、インフレが発生し、商品価格が高騰する。その結果、世界中に保護主義が蔓延し、グローバリゼーションが後退する。
3.ファイナル・クラッシュ、「消費経済の終わり」が到来する。すなわち、過剰だった消費がしぼみ、金融によって膨らんだ経済規模が縮小する。倹約、身の丈に合った生活がかっこいいと見なされる、そういう時代が来る。
Posted by ブクログ
面白い。
この本が読むべきものであることは、引用をご覧いただければわかると思います。
内容としては、現在の経済モデルの限界を明らかにするだけでなく、私が興味を持ってきた「イスラム金融」「シンガポール」「同質性と多様性」について、(少しですが)触れられていた点も良かったです。
また、近く再読したいです。
Posted by ブクログ
初版2011年9月。
世界経済は今後、どうなるのか?
金融事象を的中させた予言の書、
「THE FINAL CRASH」を基にこれからの経済を見通す。
Posted by ブクログ
書いてある内容はよくある破綻ものと同じで、特に驚くを感じるものではありませんでした。今の世界列強各国の経済は低迷する民間の借金に代えて、政府借金によって成長を維持しようとしているだけでいずれ破綻(ファイナルクラッシュ)がやってくるとのことでした。
金融緩和も小手先の技に過ぎず、結論からいうと好景気の際に備えをしていなかったツケを今世界各国が払わせようとしている。アメリカ・ユ-ロ・日本・中国順番の違いはあるかもしれないが、列強各国はいずれにせよ破綻を迎えるとのことでした。
ただ他の本と違うのは、不安をあおるだけでなく現在の消費主体(借金・消費)の経済が終わった後は、倹約・貯蓄の価値観が再び見直させる時期になり、お金持ちが幸せであるとの価値観が見直される時代が来るとの見解を示している点です。
ファイナルクラッシュが来る前に個人ベ-スで取り組むことは、筆者が海外在住のこともあり沈むかもしれない日本国に資産を集中させるのではなく極力資産を分散させること、通貨はどうなるか分からない現状では実物資産(金や石油等)への投資をすするめることを書かれています。
筆者が60代ということもあり、日本の資産を全部売却すれば1億円くらいになるのでそれを早く海外に移しなさいといった、私のような40代の人間には参考にならない意見も書かれていましたが、内容的には良書だと思います。40代の人間がするべき事はどんな時代の変化が来ても生き残れる仕事力を身につけることかもしれませんね・・・
Posted by ブクログ
世界恐慌は必ず起こる。そしてその引き金を引くのは日本経済かもしれない。
日本政府の負債は、今やGDPの200%を超えており、東日本大震災の復興予算を執行すると235%になるといわれている(アメリカでも90%程度)。
政府の歳出が税収の2倍を上回っている国が長続きするはずがないと筆者は言っている。
読んでいると、日本の経済が本当にやばいことを、再認識させられる。
親の世代からの間違った政治、政策が次の世界に残した負の遺産は大きい。
日本は、国民の貯金残高も多く、自国で借金しているんだから問題ないという話を聞いたりするが、筆者によればそれも良くないらしい。要は国際経済から完全に切り離される可能性があるということらしい。
昨夜、ギリシャの経済危機をドイツが救済にするというニュースをやっていたが、ギリシャに金を貸している(国債を買っている)ドイツの銀行が損をするからとのこと。
日本経済がこけても他国にはほとんど影響しないということだろう。(日本はアメリカ国債を大量に買っているのでアメリカは若干困るかもしれないが)。
また、筆者は世界恐慌を見据えた対応として、資産を海外に持ち出すことを推奨している。さらには、家族で海外で生活することを薦めている。
シンガポール、オーストラリア、カナダあたりがよいとか
とりあえず英語勉強しよ!!!
Posted by ブクログ
アメリカ国債を取り巻く状況や日本の破綻は免れられないという話は新鮮だった。負債による消費で成り立っている世界経済は果たしていつまで持つのだろうか。。日本のニュースや新聞では知り得ないことだった。
原著は面白そうだ、ただ筆者の自論は突拍子もない懐古主義にも思えるのが残念。ただそれを差し引いても読む価値あり。
Posted by ブクログ
日本という民族、国自身がファイナル・クラッシュの後の
世界において再び芽を出すことができないとすれば、
それは今まで日本社会が多様性を許容しなかったこと
の必然の結果であると受け止める必要がある。
(「ファイナル・クラッシュ」最終章より)
日本は必ず蘇ります、鮮やかに劇的に。
そのためにも一人ひとりがしっかり、
考え抜いて、決断をして、行動する必要が
あるんですね。
空海も信じているはずだ。
Posted by ブクログ
先行きが不安になってしまった。
けど、消費型経済は100均みても無駄が多い経済。エコとは逆行する社会。資本主義経済もとっくに限界を迎えているのに、それに変わる社会がわからない。ブータンも紹介されとるけど、そうなるためにはかなりの社会の方針転換が必要。やっぱクラッシュしかないのかも。
Posted by ブクログ
ユダヤの予言の書「THE FINAL CRASH」2007年刊、金高騰やリーマンショック、大破局の到来
資産をすべて現金化し、シンガポールの何百年の歴史がある銀行に預け、ファンドマネジャーに運用委託すべし。