あらすじ
公立高校に通う深川志のもとに、かつて兄の親友だった葉山司が、ある日突然訪ねてくる。それは7年前に忽然と姿を消し、いまだ行方不明となっている志の兄・瑛の失踪の理由を探るため。志は司と一緒に、瑛の痕跡を辿っていくが、そんな中、ある事件との関わりに疑念が湧く。調べを進める二人の前に浮かび上がったのは、信じがたい事実だった――。すべてが明らかになる衝撃のラスト。タイトルの意味を知ったとき、その愛と絆に感動の涙が止まらない!
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Posted by ブクログ
少しミステリが入った小説です
志、瑛、司のそれぞれの気持ちも分かるからこそのもどかしさを感じましたが、ラストでうまくまとめられていると思いました。
恋愛モノではなく、兄弟、友達愛が強いです。
結果が気になり過ぎて一気に読んでしまいました...!面白かったです。
Posted by ブクログ
表紙イラストや、あらすじを見て
購入しました。
実際読んでみると、本当に悲しい時も
あったけど、感動する話でした。
最後までお兄ちゃんを諦めないのが
凄い良かったです。
やっぱり、3人じゃないと
成り立たない仲のいい感じが、
本当に好きでした。
あの後どうなってるんだろうな〜
とか考えると、凄いワクワクしちゃいます!
ヨゴト様は子供っぽいんだ〜って思いました!
本当に良かったです。
Posted by ブクログ
私が読んだ本で1番面白い本だと思います。
お話も面白くて良かったし、私は何より志(ゆき)とか漢字と名前がいいと思っています。
ちなみに関係ないけど兄の瑛(あきら)が行方不明になった日は、この本を貸してくれた友達の誕生日でした。笑
Posted by ブクログ
縁あって一足お先に沖田円さんご本人からいただきました。(サイン付きだぞうらやましかろう!)
兄と妹の深い絆のお話です。
今までにない沖田円の魅力を垣間見たのと同時にあぁ円さんらしいなぁという安心感も感じられる。
優しくて、厳しくて、温かい。
どんなラストを迎えるのだろうと、早く見届けたい気もするし、もう少し先の楽しみにとっておきたい気もする、と思いながらもやはり最速でページをめくってしまうのは私の癖だな。
あぁ、彼女は逃げないんだな。
最後のページを読んでそう感じました。
誰かを大切に思うのはすごく人間くさくてすごく身勝手なことで、でもやっぱり素敵なことです。
今まで、書籍になっていない作品も含めて円さんの物語のなかで、わたしはいちばん本作が好きだと宣言します!
すべての幸福をその手のひらに、と彼は願ったけれど、わたしは三人の手のひらに等しく幸せが宿るように願ってやみません。
巧いんだけどなぁ〜
旨すぎるが為に、登場人物の名前の読み難さが痛い。
それと同時に、いろいろ匂わせていながら、
沖田さん作品にしては回収され過ぎてないフラグが多いままの中途半端な終わり方。
モヤモヤ感を否めない。
Posted by ブクログ
初めて手に取った出版社の本で、ラインナップやイラストから若い人、特に女性向けのレーベルという第一印象。裏表紙のあらすじを読む限り、ミステリっぽい内容のようですが、先に抱いた先入観から、恋愛要素や学校内の人間関係が中心なのだろうと思いこみつつ読み始めました。
しかし、いろんな点でその予想を覆されました。現実的な世界観の話かと思っていたら、まさかファンタジーだったとは……
作品によっては、期待していた内容と違っていると「コレじゃない!」とネガティブな感想を抱いてしまうのですが、本作ではそのような否定的な感はなく、よい意味で期待を裏切られた感のほうが強かったです。
その要因は、異能者ではない人の視点で物語を追うことができた点が大きいのかも。
偶然ではありますが、本作を読む直前に漫画「ヒカルの碁」を再読していて、そのとき「これ、佐為の存在を知らない人、例えば塔矢アキラ視点で描かれていたら、どんな印象を受けるのだろう?」と疑問を持ちまして。その直後だったため、“普通の人”視点の本作を興味を持って読むことができたのかな、と思っています。
ただ、それがなくとも志や司、瑛の必死の想いや行動は、十二分に私を感動させてくれたのではないかと思います。多分タイトルの元となっている場面――アキラがヨゴト様に願いを伝えるところ――は、アキラの強い想いが伝わり、特にグッときました。