【感想・ネタバレ】大台ケ原の自然誌 森の中のシカをめぐる生物間相互作用のレビュー

あらすじ

本書では,大台ヶ原で長年調査を行ってきた著者たちが,シカをめぐる生物間の相互作用ネットワークを明らかにし,それをもとに森林生態系の再生を考える。

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Posted by ブクログ

大台ケ原はトウヒやブナの貴重な原生林がある日本有数の多雨地域。
ここにいまシカが圧倒的密度で生息している。
シカといえば奈良のシカせんべいだが、事態はそんな悠長なことも言っていられないようである。"シカは守られる生物"と僕自身そう思っていたが、現実問題、保護だけでは済まない現状がある。食害とは生物による生態系改変のひとつだが、この本ではシカがいかに大台ケ原の生態とかかわり、そして改変してるかを多角的に言及している一冊である。
今後の課題もたくさん残されている中で、現在行われている研究をうまく取り上げて紹介している。ぜひ、動物好きな方にも読んでもらいたい。好きなだけではやっていけないというのを、僕自身痛感した。

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2011年08月13日

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