【感想・ネタバレ】行方のレビュー

あらすじ

公園から忽然と姿を消した三歳の琴美。両親は必死に捜すが、一向に見つからない。――22年後。自堕落な生活を送る幸子のもとに、一通の手紙が届く。差出人は、消息不明の妹を捜し続けている男だった。同じ頃、浜名湖畔で楓は父親の誠司とペンションを営んでいた。ある日を境に、誠司に対して不信感を抱く楓。父は何か秘密を抱えて生きているのではないか。交わるはずのなかった人生が交錯したとき、浮かびあがる真実。切ない想いが胸を満たす長編ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

先が知りたすぎて、一気に読んでしまった。

いきなりの20数年後でえっとなったが、書かれていない間のことを想像すると、切ない。
誰が誰なのかは思った通りではあったが、本当のご家族は聖人すぎるなー。こうありたいとは思うし、こうあればこそ、その後の幸せなんだろうけれど。

あと解決編?みたいなところはちょっと突然すぎたかも。

でも大満足な読後感。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハッピーエンドなようで、和彦の老後の様子(琴美のトラウマを残したままぼけていってる感じ)や遼太郎から琴美への手紙の他人行儀感(呼び方があなただったあたりが特に!)など、やるせなさや悲しさも残る小説だなと感じました。それでも遼太郎の「琴美が健康でさえいればいい」という手紙の内容には救いも感じ、最初に嫌な人!と腹を立てながら読んでいた登紀子も含めた家族団欒の描写があってよかったです。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は5.

内容(BOOKデーターベース)
公園から忽然と姿を消した三歳の琴美。両親は必死に捜すが、一向に見つからない。―22年後。自堕落な生活を送る幸子のもとに、一通の手紙が届く。差出人は、消息不明の妹を捜し続けている男だった。同じ頃、浜名湖畔で父親の誠司とペンションを営んでいる楓。ある日を境に、楓は誠司に対して不信感を抱く。父は何か秘密を抱えて生きているのではないか。交わるはずのなかった人生が交錯したとき、浮かびあがる真実。切ない想いが胸を満たすサスペンス長編。

最後は丸く収まったので良しとしたが、やっぱり被害者家族の事を考えるとたまらない気持ちになった。

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2020年09月14日

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ネタバレ

3歳の娘が行方不明になり、お迎えに遅れた自分を責める妙子。22年後、登場人物が繋がり事件が動き出す。→まずペンションの親子の秘密はすぐにわかる。美津子のことも。わかりやすいんだけど、それでも泣ける。どんな理由があったにしても、許されない…。妙子や家族の22年間の思いを想像すると、やるせない。しかし、後半すぐにたどり着いたのに、前半でなぜたどり着けなかったのか。あと、修平はきっと誰の子であっても受け入れてた気がする。

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2020年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誠司のしたことは、たとえどんな事情があったにせよ許されることではない。
22年の間の家族の思いや、父•和彦の認知症のことを考えると「生きていてくれてよかった」では済まされない。

それにもかかわらず、
宿泊客としてペンションへ訪れ、長年探し続けた娘が目の前にいるのに
その生き生きとした幸せそうな姿を見て
事実を告げず、それまでの人生を尊重しようという母•妙子の決断は、本当の愛だなと思った。

家族と離れ離れになってしまったが、愛されて生きた琴美と
家族がそばにいながらも、消えたいと願ってしまった恋文。
どちらが幸せだったのだろう。

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2025年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母親だからこそ刺さる小説だなぁ。
本当に本当に犯人は憎くて憎くてたまらないし
自分の事も責めてしまうだろうし
でも
娘が元気で幸せに暮らしていてくれたら
どんなに救われるか、、、

個人的には恋文ちゃんがGJすぎる。
頑張ったね、偉いよ、幸せになってね。

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2025年08月22日

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ネタバレ

娘が行方不明になり母親が責められるシーンは心が痛く、何もかも怪しい朱里の態度にもイライラし、最初の方は読むのが辛かった。。兄の作文も悲しくて薄目で読んだ。

途中犯人に同情的な描写があるものの、全然同情できない。突然家族と引き離された3歳の琴美のこと、22年間被害者家族がどんな気持ちで過ごしてきたか、妙子の気持ちや和彦がボケて未だに琴美を失ったときの恐れを引きずっていることを考えると悲しく、怒りしか沸かない。
それでも新しい家族と一緒に、元の家族のところに戻ることができて、ハッピーエンドだったのは良かった。修平は聖人。

不遇な家庭で育って辛い思いをした幸子は案外頭が回るし、ヒロも挑発した後に素直に謝ったり幸子を大切に思ってたり意外と常識的なところがあって、2人とも憎めないキャラだった。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子供がいなくなるという状態が22年間。。。考えただけでも胸が痛くなる。残された家族は暗いトンネルの中にいる状態だとの表現はピッタリとはまった。その後警察官になった兄と当時一緒にいた女の子恋文(かれん)により解決されることになる。結局は悪人による犯行という事件でなかったわけだけれど22年間という月日を苦しめたという点では絶対に許されない。その後に下された判決は妥当なものかどうかわからないけどトンネルから抜け出せた家族にとってはこれしかない結末だったといえる。

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2020年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

公園から3歳の娘の姿が消え、それから22年の時を経て家族の時間が動き出す…。我が子の行方がわからない母親の後悔、焦燥、懊悩がくり返される前半は胸がキリキリ。パート仲間や朱里のどうしようもなさに辟易する。
もし自分が妙子なら真実がわかり次第黙っていられないし、どんな事情があっても連れ去り犯を許せなくて悪しざまに糾弾してしまうと思う。だからこそ彼女の終盤の凛とした慎みある態度に、自分の感情を後回しにして今までとこれからの娘の人生だけを思いやる母親としての原点の姿を思い知らされ、兄の手紙と共に泣けた。

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2018年11月20日

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