【感想・ネタバレ】貴公子さまの溺愛ごはん 【イラスト付き】のレビュー

あらすじ

【イラスト付き】大正時代。ぼろぼろな姿で裏道に倒れていた晶は侯爵家次男・音羽夏彦と出会う。突っぱねる晶だったが流されるまま夏彦の家へと招かれ、おいしいご飯にお風呂、更には『洋食くしだ亭』での仕事まで紹介される。沢山のものを与えてくれる夏彦の優しさに戸惑いながらも充実した毎日を過ごす晶は、婚約者がいるはずの夏彦に突然キスされて!?

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不幸描写少なめ、幸せ大!

いつものように薄倖の主人公です。想像するだけで涙が出そうです。
今回は、その描写は少なめ。大事に保護して、キレイキレイにして、ご飯を食べさせて。そして人としての尊厳を尊重し、独り立ちできるように助けています。主人公に、安心して暮らして欲しい、という愛情がこれでもかと詰まっています。それに応える主人公がとても可愛い。
読後が爽やかな一冊です。

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2018年11月24日

Posted by ブクログ

▼あらすじ
文明の花開く大正時代。銀座の裏道でひとり、人買いから逃げ出しぼろぼろな姿で倒れていた晶は、通りかかった侯爵家次男・音羽夏彦と出会う。哀れむなと突っぱねる晶だったが、流されるまま屋敷へと招かれ、美味しいご飯にお風呂、更には「働きたい」という意志を伝えると、夏彦馴染みの『洋食くしだ亭』へと連れ出され店主・櫛田の下で働かせてもらうことに。たくさんのものを与えてくれる夏彦の優しさの理由も、それを心地よく思う晶自身の気持ちも分からないまま充実した日々を過ごしていたある日、婚約者がいるはずの夏彦に突然キスされて――!?

***

ストーリーの完全度:普通
トーン:ほのぼの
エロ度:低い
萌え度:普通
総合評価:★4.0

弓月あや先生の作品を読むのはこれで6冊目なんですが、またもや攻めが敬語使いで本当にこの作者さんは敬語攻めが好きなんだなぁ…としみじみ(^^;)
あくまで自分の中ではの話なんですけど、弓月あや先生の作品って結構当たり外れが大きいので今回も少し警戒しながら読んだのですが、今回は当たり寄りで思ってたより楽しく読めました。

あらすじにもあるように大正時代が舞台のお話なんですが、背景描写がしっかりしているのでその時代の雰囲気を感じられましたし、脇キャラの使い方も上手かったです。程良くキャラが立っているのも良かった。
あと、ご飯の描写が美味しそうで夜中に読んでいたらお腹が空きました(笑)

ただ、個人的にはもう少しご飯の部分に力を入れても良かったんじゃないかな、と。
結局、晶が作中で作ったのって目玉焼き(しかも失敗)だけだし、料理人を目指すならもっとそれらしい修行する描写があっても良いのでは?と思いました。

あと、絶対にコレジャナイと思ったのが夏彦が料理をする展開。
あれだけは晶が料理をして夏彦がサポートをする展開にした方が絶対に良かったと思うんですよね。
夏彦が料理が出来るっていう設定自体は別に良いと思うんですけど、それなら家で晶に料理のやり方を教えてあげる事も出来たと思いますし、あそこで特訓の成果を披露するという展開も出来たと思うんですよ。ていうかその方が二人の絆も深まるし、萌えたと思う。絶対に。

それと、夏彦がキスをする展開もよく分からなかった。あの辺までは結構慎重で良かったのに、謎のキスで急にテンポ崩されてちょっとがっくり来てしまった。
あれほど男色を嫌っていた晶に対してよくあんなさらっとキス出来たな、と思うし、晶を静かに見守るスタンスなのかと思いきや急にオムレツ作れとか無茶言うし…一体何なの?って感じでした。
とはいえ夏彦に対して「ん?」と思ったのは一部だけで、全体的に見れば割と好みなキャラでしたし、特に江原さんに対しての言葉には不覚にもジーンとしてしまいました。何なら一番印象に残ってるかも。

晶ももう少しスキルを磨いて欲しかったところはあるけど、礼儀知らずだった最初の頃と比べると最後の方は随分成長したと思うし、好感の持てるキャラでした。(お母さんに対する思いも切なくて良かったです)
今まで読んできた弓月あや先生の作品の中では楽しく読めた方なので概ね満足です。イラストも温かみがあって作品の雰囲気によく合っていたと思います(^^)

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2020年10月15日

Posted by ブクログ

ハリネズミみたいだった晶が素直になってからがものすごく可愛い。周りのことをちゃんと見ているし、遠慮もお礼もできるし...。最初の印象からのギャップの威力が大きい。
今まで辛い境遇にあった晶が、大切にしてくれる人たちに出会えたのが嬉しかった。素直な晶と晶のことを甘やかしたい夏彦。これからも楽しく幸せに暮らして欲しい。

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2019年09月20日

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