あらすじ
常識、義務感、他人の目……。“普通ではない主人公”が、あなたのココロを自由にする!
主演 高橋一生のハートフルコメディ、ノベライズ完結編!
ウサギでもカメでもいい。大事なのはあなたが“いる”こと……。ほっこり、でも時に観る者の価値観を揺さぶると話題のドラマ、最終章。 生き物大好きで空気が読めない “変わり者”の主人公が最後に選んだ道は――? 衝撃のラストがここに。あなたの心を打つ、素晴らしいセリフの数々が小説としてよみがえる。
【あらすじ】極端にマイペースな振る舞いゆえに、周囲となじめず、一人で行動することの多かった相河一輝だが、動物行動学の講師として勤務する大学の同僚や学生たち、そして治療のため通い始めた歯科クリニック医院長・水本育実との交流を通して、他者とのかかわり方に変化が生まれ始める。一方で、周りに流されず自分の好きなことにひたすら一生懸命な一輝の生き方は、世間の目や義務感に縛られていた育実たち周囲の人々にもしわじわと影響を与えていく。そんな中、一輝の“出生の秘密”が明らかになり……。
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Posted by ブクログ
2019.12.10
【感想】
自分の頑張りが誰かに認められなくて、そのことに苛立ってしまったり、「すごいことをやらなきゃ」って思う気持ちが楽しさを失わせちゃうって悲しいこと
一輝が育実のすごいところを出していくうちに、育実自身が挙げていって笑顔になるの本当良いなあ
そして虹一が涼子にすごいところ百個言うところには感動した
思い込んでることってきっと沢山あるから、一度立ち止まることって大切
学ぶことが多すぎる…ハッとさせられることばかり…
何度も読み返したいし、ドラマも見返したい!
【印象に残った言葉】
「誰でもできることは、できてもすごくないんですか?」
→一輝のこの考え方は本当に救ってくれる
「やりたいならやればいい。やらなきゃって思うなら、やめればいい」
「理科ができてもできなくても、僕は、いていいんだなって思いました。」
→義高の言葉は常に相手と対等に接しているからこそだから本当に好き
「どうして十一年後に戻ったのかな」
「十一年だからだよ」
「・・・・・・どういう意味?」
「一輝とまた一緒に暮らすために必要な時間が、十一年だった。それだけのことだよ」
→これもまた義高の言葉、上手く言葉にできないけれど、こういう風に物事を捉えたい
「スプーンが、ほかのものと比べて、何ができるとかできないかは関係ない。ただ、そのものを活かしきること」
→鮫島の講義中!学生の頃わたしもこれを聞きたかった!(笑)どうしても人と比べてしまうけれど、他と比べてどう、ではなくて、わたし自身がやれることや楽しむことに意識を向けたい