あらすじ
モノが溢れる時代に「新しい価値」を発見するには
良質なアイデアを生み出し続ける必要があった。
「ひらめき」だけでは語れない、思考のサイクルを創るための技術を伝授する!
◆モノが溢れる時代の企業や商品の競争力は、「アイデア」で差がつく。しかし、「アイデア」を形にするためのデザインとビジネス、双方に通じる知識を持つ人はとても少ない。こうした、ビジネスとデザインの橋渡しをする能力を持った人のことを「クリエイティブ・ディレクター」という。「クリエイティブ・ディレクター」は、限られた領域だけでなく、ありとあらゆる組織に必要となってきている。言い換えると「経営がわかるセンスのいい人間」のことだ。美しくてかっこよくて、使いやすくてわかりやすい、みんなが親しみを持てる企業や製品、広告をデザインできる人のこと。代表的なのはスティーブ・ジョブズ。
◆本書では、クリエイティブ・ディレクターに必要な「アイデアの生み出し方」と「人を巻き込みアイデアを形にする」二つの能力のうち「アイデアの生み出し方」に焦点を置く。より良質なアイデアはどのように生み出すのか? 業界の最前線で活躍している水野学氏、小西利行氏、嶋浩一郎氏、菅付雅信氏、夏野剛氏、水野祐氏らが語る。
◆本書は、2015年にスタートした「六本木未来大学」の講義録をベースに構成する。「六本木未来大学」とは、2012年に六本木の美術館やギャラリー、地域の人々と手を取り合い、街全体で六本木の新たな価値を見出すべくはじまった「六本木未来会議」で、「クリエイティブ・ディレクション」を学ぶための学校として、水野学氏の提案で開講した。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
企業の差は、「見え方」で決まる。
センスとは知識である。天性のものではない。
「シズル」を見極める。
伝えるより、伝わるか。
「自殺するな」ではなく「ちょっと待て。ハードディスクは消したのか」
アートは破壊で、デザインは構築。
クリエイティブ・ディレクターとは、考えの道筋を示す人、何でも興味を持つ人のこと。
実はこれほしかったという人の潜在的なニーズを印サイトできればすばらしい。文句いう人のそばにいるといい。文句はたいてい潜在的なニーズの発露。
編集:フローかストックか。権威性と参加性か、記録性か創作性か。
Posted by ブクログ
水野学
デザインは知識で作る
→色相、デザインの対象の背景、書体、人々が抱く対象へのイメージ(シズル)などの知識からデザインを論理的に構築するのが大事。
人)スティーブ・ジョブズ、ナイキとかユニクロのデザインの人
小西利行
クリエイティブは誰にとっても必要
→何か仕事をやっている時に問題があったとする。それを解決するためのアイデアを考え、それを実行するにはクリエイティブな思考が必要である。
嶋浩一郎
優れた作り手とはターゲットの欲望を満たすものを作ることのできる人である。
欲望は目の前に現れたものに対して湧き上がるものであり、欲望が湧き上がると以前からそれが欲しかったのだと勝手に認識する。
(羊たちの沈黙から)
→欲望は普段は隠れているものである。
隠れた欲望の見つけ方
→日常に潜む違和感に敏感になる、文句を言う人の言うことに耳を貸す。
→店に一人で来る人を見かけるようになって「おひとりさま」の発見、文句は欲望の裏返し