あらすじ
元マッキンゼー・パートナーの事業再建請負人が明かす、どんな企業・組織も立て直す6ヵ月プログラム!「変革時の会議は頻繁に、大人数を厭うな」「戦略やビジョンの大枠を議論してやったつもりになるな」・「真っ先に手を付けるべきは課題解決のシステムづくり」など実践者だから語れる重みのあるアドバイスが満載!
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Posted by ブクログ
体系化する力がすごい。プロジェクトで使えそうなチャートが多い。
書いてあることはまさにそのとおりだと思う。ただ、努力してできるようになるものではない。なので、企業改革したいのであればこういうレベルの人に助けてもらうのがよいと思う。
努力してもできない、というのを少し補足する。
難易度高い変革業務になると本書にもあるが結局人間系の話になる。
ここに手をいれて改革できる人は、その人自身も人間的にめちゃくちゃ魅力がないといけなくて、こればっかりは後天的に手に入れることはできないと僕は思っている。例外は見たことがない。
そういう能力なので、まったくスキルのない新人でも持っている人は持っている。
そいつがいればそいつ自身が何をしているというのが上からは全然見えないし言語化もできないのに、関係するお客さんみんなが前向きに改革に取り組んでくれるようになりプロジェクトが成功する。
人間的魅力がカンストしてるんでしょうね。著者もその類の人だと思う。
お客さんのマインドを大きく変えることができた経験があるような方であれば、その素養があると思うので、本書読むと鬼に金棒だと思う。
逆に社会人やっててその経験がないのであれば、その領域についてのセンスはないし、まずできるようにならないので読まなくてよいと思う。
Posted by ブクログ
- 非常に良かった。かなり属人的な個人の視点での実行計画だが、進められる人の考え方、という感じがする。
- 読み込みつつ、意図を理解して、自分用に加工していく、ということがまだまだ必要そうだが、それでも得られる学びは深い。
- ターンアラウンドは、やる中身より組織をどう変えるかの方が大変そうだ。この本にはそういったメッセージは明記されていないが、実際にはページボリュームは圧倒的に誰とどうやってオセロをひっくり返していくか、という感じがする。
- 三枝匡を思い出す。
Posted by ブクログ
ターンアラウンドの教科書。
V字回復の経営と並行して読んでみると経営に関する理解がグッと深まる。
カネボウの企業再生の事例などが割と詳細に載っていて、
これ守秘義務とか大丈夫なの・・・?と心配になったが、
当時の工夫したポイントや組織に落とし込む際に使用したPPTと思われる資料も掲載されていて、非常に親切な本だった。
Posted by ブクログ
ポイント
▼課題解決のサイクル
課題把握→実行→成果モニタリング
課題を課題と気づいていないような状態をまず脱却する必要あり
▼変革成功の4要素
・危機感
・目標、方向感
・担い手
・一貫した打ち手
トップダウンでなく自律的に改善が回る組織にするために必要。危機感の部分は、課題を課題と気づける状態を作ることと繋がる。また、強い担い手が現場に必要。それ以外の3要素がポテンシャルのあるメンバーを担い手にすることに繋がりそう
▼実際のプログラムの方向付け
・理想を語る系の抽象的な施策は経営層にたいしての意味が大きい
・現場向けには、まずは根元解決よりは、より一般的なビジネス課題の解決から始める。このとき、衆目の前で一緒に解くこと。それでノウハウが出来てから、ボトルネックにアプローチすること。
・進捗モニタリングはしつこいくらい追いかけて現場に習慣づけさせること。毎日リンクを送りつけるくらいやらないとだめ。