あらすじ
こちらは「健康で文化的な最低限度の生活」に電子特典を追加したものになります。
注射も怖けりゃ点滴も苦手、「痛みに弱い」声優・斉藤壮馬が綴る「ボイスニュータイプ」誌の人気連載が遂に単行本化。約3年分の連載原稿と、本書のための書き下ろし&撮り下ろしも収録した自身初のエッセイ集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私は何で本を読んでいるのか。
新しい知識を得たいとか、物語の世界という異界を味わいたいとか、こんな本を読んでいる自分よいねと思いたいとか、沢山の理由がある。
でも、先日ふと思ったのは、自分の頭の中にあることを的確に表現してくれる文章に出逢いたいから、ではないかということだった。
私も一応生きているので、日々色んなことがあって色んなことを考えている。
その考えたことはぼんやりと頭の中に現れてすぐに消えていくのだけれど、意識していないだけで沢山たまっている。
それが、本を読んでいて「私も同じように感じていた」、「そう、そういうことだよ」みたいな文や文章に出会うと一気に蘇ってきて。
直接会って話を聞いてもらった訳ではないけれど、私の思いを分かってくれる人がいる、分かち合える人がいるという喜びや安堵をもたらしてくれる、その時を求めて本を読んでいるのだろうな、と。
このエッセイからはそんな時を沢山もらえた。
ユーモアを交えた軽快な文章もよいし、生きるということに真摯なのに飄々としてもいるところもよいし、豊かな知識と語彙をお持ちだということが分かる言葉選びもよかった。
斉藤壮馬さんのことばに触れるようになって2ヶ月。
歌詞や短編小説やエッセイやラジオで語られる言葉たちが心地よい。
このエッセイ集は数年前の作品だけれど、読み終えて私はこれからも壮馬さんのことばに触れ続けるのだろうなと確信した。
Posted by ブクログ
いまある斉藤壮馬は何で形成されたのか、彼の中身をより詳しく知ることができた本。
彼みたいな知的だったり奥行きのある文章は書けないけれど、心に響いて、染み渡って、とても分かる!と思いながら読む手が止まらなかった。
固すぎず、思わず声を出して笑ってしまうような部分もある読みやすい文体。
健康で文化的な最低限度の生活
声優業界に文学青年がいるぞ、という友人からの熱い後押し(?)にまんまと乗せられ、購入した今回の一冊。エモいを絵に書いたようなお方で、読んでいて何だか刹那的なセンチメンタリズム(?笑)に浸ってしまいました。
Posted by ブクログ
壮馬さんのことを好きになってすぐに出版されて、
初めて買ったエッセイ本です。
壮馬さんの語彙の多さに圧倒されました。
壮馬さんだからこその、壮馬さんにしか書けない
エッセイで読んでいて惹き込まれました。
Posted by ブクログ
大好きな声優さんのエッセイ。
美しい言葉、でも気取っていなくて、素直で、心にすっと入って寄り添ってくれる。
ただ純粋に、斉藤さんの書く文章が好きだと思った。
普段、自分がどんな言葉を使っているのか思い返したら、
やばい という言葉で全て片付けてしまわせているなぁと。
美しい言葉を使える人になりたい。
言葉の引き出しをたくさん持てる人になりたい。
Posted by ブクログ
特に斉藤壮馬さんのファンというわけではないのですが。笑
彼のブログは好きで、普段どんな本を好んでいるのかが気になっていたので購入しました。
読みやすさもあり、文体や言葉選びの面白さもあり、声優ファンが喜ぶようなエピソードがあったりと、バラエティに富んだエッセイだった。
個人的には特に、最後の最後の書き下ろしエッセイがグッときた。
次があったら、絶対買う。
いやぁこれで私も、斉藤壮馬ファンになったかもなぁー
Posted by ブクログ
斉藤壮馬さんがラジオでお話しされているのを聴き、なんと引き出しの多いことかと興味を持ち手に取りました。
日常生活をとおして彼が感じたことが、軽妙かつ若干のセンチメンタルを漂わせる語り口で綴られており楽しく読めました。お気に入りは「レインブーツを履いた日」と「夏の予感」、「最高の時計」です。
斉藤さんの叔父さん、素敵ですね。身近にそんな大人がいたという事がとっても羨ましい。